ベンチャー資本家のモールトン氏、英アルケミー退社-投資戦略で対立

2000年に英自動車メーカー、M Gローバーの買収に挑んで失敗したベンチャー資本家のジョン・モー ルトン氏は3日、自身が創業した英投資会社アルケミー・パートナー ズのマネジング・パートナーを辞任した。同社の投資戦略をめぐる意 見対立が背景にある。

アルケミーはレバレッジドバイアウト(LBO、買収先の資産 を担保にして資金を調達した買収)を手掛ける。同社広報担当者によ ると、モールトン氏(58)は3日、投資家に辞任の意向を表明。後 任には元UBSのバンカーで1998年にアルケミー入りしたドミニ ク・スレイド氏(38)が就任する。

モールトン氏は1997年にアルケミーを創業。経営難企業の経営 再建で利益を上げてきた。3日付の投資家向け書簡では、「スレイド 氏はアルケミーを専門金融サービス会社に転換したい意向だが、わた しはこの戦略を支持しない」と述べた。

モールトン氏は欧州の2大プライベート・エクイティ(PE、 未公開株)投資会社のCVCキャピタル・パートナーズとペルミラ・ アドバイザーズの前身のファンドの発足に貢献した。同氏は同業界が 税制の抜け穴を利用していると批判し、LBO向けの融資は米国のサ ブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場同様に崩壊する 恐れがあると英議会で懸念を示していた。

2009年の英紙サンデー・タイムズの長者番付によると、モール トン氏の個人資産は約1億200万ポンド(約154億円)。同氏は当 初2010年に退任する予定だった。

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