スティグリッツ教授:米景気、再びマイナス成長に陥る「高い可能性」

ノーベル経済学賞受賞者のジョ ゼフ・スティグリッツ教授(米コロンビア大学)は3日、米経済は 今年7-12月(下期)にプラス成長が見込まれているが、その後、 再びマイナス成長に陥る「高い可能性がある」と指摘した。

スティグリッツ教授はニューヨークで記者団に対し、「2つの シナリオがあるが、岐路にある現時点では」、急激な景気拡大後に 成長が再び低迷する「W」字型の方の「シナリオになるのか予想が つかない」と言明。「W字型になる高い可能性があるが、避けられ ないものではないと思う」と述べた。

またスティグリッツ教授は、「われわれは全く別世界にいる」 として、景気の軌道を予想することは難しいと警告した。この1年 の危機は緩い規制が原因だとし、こうした規制によって銀行など金 融機関が大きくなり過ぎ、金融システムがそのうちの1社の破たん にすら対処できないような状況をもたらしたとの見方を示した。

同教授は「これら金融機関は大き過ぎてつぶせない(ツー・ビ ッグ・トゥ・フェイル)だけでなく、大き過ぎて運営できない(ツ ー・ビッグ・トゥ・ビー・マネージド)状態だ」と語った。

さらに、米政府が証券会社リーマン・ブラザーズ・ホールディ ングスを救済していたとしても、世界経済がリセッション(景気後 退)に突入するのを防げなかっただろうとの見解を示した。「リー マンが救済されようがされまいが、世界経済は困難な状況に向かっ た」と述べた。

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