米国株:反発、予想上回る小売販売を好感-中国株も支援

米株式相場は5日ぶりに上昇。コ ストコ・ホールセールやギャップなど小売り大手の売上高が予想を 上回ったため、買いが優勢になった。中国株が6カ月ぶりの大幅高 になったことも支援材料。

コストコは海外の売上高を伸ばしたことが好感され、株価は

8.6%高。ギャップは既存店売上高の減少率がアナリスト予想の半分 にとどまった。上海総合指数が4.8%上昇したことを背景に、アル コアやキャタピラーがダウ工業株30種平均の上昇をけん引した。

S&P500種株価指数は前日比0.9%高の1003.24。過去3日 間では3.3%下げていた。ダウ工業株30種平均は63.94ドル (0.7%)上昇の9344.61ドルで終了した。ニューヨーク証券取引 所(NYSE)の騰落比率は4対1。先進23カ国の株式で構成する MSCI世界指数は0.5%上昇した。

ヘイバーフォード・トラストの最高投資責任者(CIO)、ハン ク・スミス氏は「企業利益は引き続き投資家の予想を上回るだろう。 ファンダメンタルの観点からは相場が行き過ぎているとは思わな い」と述べた。

8月の既存店売上高

コストコの既存店売上高は前年同月比2%減少したものの、ア ナリスト予想の5.6%減ほどは悪化しなかった。ギャップもアナリ スト予想ほど落ち込まず、株価は上昇した。

フォード・モーターは急伸。米格付け会社のムーディーズ・イ ンベスターズ・サービスが格付けを引き上げたことが買いを誘った。 コスト削減や手元資金、「力強い」品揃えが格上げの理由。

アルコアは3.6%上昇。中国の景気刺激策を理由に世界のアル ミ需要見通しを引き上げたことが買いを誘った。キャタピラーも高 い。

S&P500種の金融株指数は2.3%高と全10セクター中で最も 上げた。フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)によると、30年 物固定式の住宅ローン金利は今週、平均5.08%と前週の5.14%から 低下。住宅市場が安定化しつつある中、借り入れコストの低下を示 した。

原材料価格の上昇を背景にS&P500種の素材株は1.6%高。金 は6カ月ぶりの高値となる1オンス=999.50ドルをつけ、銅は続伸 した。

一方、バイオ大手のアムジェンや薬品のメルクは下げた。オバ マ大統領が医療改革をめぐる議会での攻防で直接的な役割を一段と 担う姿勢を表明したことが売りを誘った。

中国

中国証券監督管理委員会(証監会)の劉新華副主席が「安定的 で健全な」市場を促進する方針を示し、政府が株式市場の投機的な 動きを抑制するとの懸念が後退。中国株急伸のきっかけとなった。

4日からロンドンで開催される20カ国地域(G20)財務相・中 央銀行総裁会議では世界経済が回復しつつあるとの認識が示される 可能性が高い。欧州中央銀行(ECB)は3日、政策金利を過去最 低水準で据え置いた。

コメルツ銀行の新興市場調査責任者(ロンドン在勤)、ミヒャエ ル・ガンスケ氏は「中国の世界経済回復への寄与度は絶大だ」と述 べた。

パラダイム・キャピタル・マネジメントのシニア・バイスプレ ジデント、ジョナサン・ボルスト氏は「中国が成長を続ければ、世 界経済のエンジンとなるだろう。中国は非常に大型の景気対策を打 ち出した。それは明らかに建設企業や機械会社の業績に寄与するだ ろう」と述べた。

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