米国債:反落、来週の入札を嫌気-4日の雇用統計に注目

米国債相場は下落。前日までの4 日続伸から反落した。4日には米雇用統計の発表が控えているほか、 米財務省の発表した来週の3年、10年および30年債入札(合計 700億ドル)が売り材料となった。

朝方発表された週間失業保険申請件数は57万件と、事前予想の 56万4000件を上回ったものの、米国債は下落した。

BNPパリバ・セキュリティーズの金利ストラテジスト、サブ ラト・プラカシュ氏は、「ポジションを手じまう動きが広がった。雇 用統計が相場の流れを左右するだろうが、その後は国債の供給が材料 視されるだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時15分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇し3.34%。10年債(表面利率

3.625%、2019年8月償還)価格は10/32安の102 14/32。

米雇用統計

ブルームバーグがまとめたエコノミスト79人の調査によると、 8月は23万人の雇用減が見込まれている。前月は24万7000人の 減少だった。米労働省は米東部夏時間4日の午前8時30分(日本時 間午後9時30分)、8月の雇用統計を発表する。

8月7日に発表された7月の米雇用統計は、雇用の減少幅が予 想より小幅だったことから米国債が売られ、10年債利回りは約2カ 月ぶり高水準の3.88%をつけた。その週の利回りは2003年3月以 来で最大の上げを記録した。

8月7日以来、10年債利回りは最大で60bp低下した。過去 6カ月間続く株価上昇が経済成長見通しに比べて速過ぎるとの見方が 背景だ。

国債入札

財務省によると、来週の入札規模は3年債が380億ドル、10 年債が200億ドル、30年債が120億ドル。前回の同年限の国債入札 時(合計750億ドル)を下回る規模だ。

オバマ政権は景気刺激策に必要な資金を調達するため国債の発 行を増やしている。発行額は過去最大の6兆7800億ドルに膨れ上が った。

米供給管理協会(ISM)が発表した8月の非製造業総合景況 指数は48.4と、前月の46.4から上昇した。ブルームバーグがまと めたエコノミスト予想の中央値は48.0だった。同指数は50がサー ビス業活動の拡大と縮小の境目を示す。

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は3日、政策決定後の 記者会見で、ユーロ圏経済がリセッション(景気後退)から回復する 道は平坦ではないとの見通しを示し、景気刺激の緊急措置を早急に引 き揚げる考えがないことを示唆した。

トリシェ総裁は会見で、「今は出口戦略の時ではない」と言明 した。ECBはこの日、主政策金利の短期買いオペ(売り戻し条件付 き債券買いオペ=レポ)の最低応札金利を過去最低の1%で据え置い た。

原題:Treasuries Decline as Employment Report, Debt

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