米FRB、投資家にMBS買い取り終了への備え促す-議事録が示唆

米連邦準備制度理事会(FR B)は、米経済が勢いを欠いたままリセッション(景気後退)から 脱しつつあることに対応し、事実上のゼロ金利政策を維持しながら、 住宅ローン担保証券(MBS)購入プログラムの終了に向けて投資 家に準備を促している。

FRBが2日公表した8月11、12両日開催の米連邦公開市場 委員会(FOMC)議事録によると、FOMCメンバーは政府機関 債とMBS購入プログラムの終了日延期を協議した。アナリストら によると、これは失業率の上昇や賃金の伸び鈍化で景気回復見通し が陰るなか、住宅ローン市場の混乱回避を狙ったものとみられる。

米経済は今四半期に拡大が見込まれているものの、FRB当局 者は雇用市場に「特別」な懸念を示しており、失業率がピークを付 けるまでは金融刺激策を解除し始めない姿勢を示唆した。議事録に よると、一部の当局者はインフレ率の「大幅」な低下の危険性に注 目しているという。

元FRBの調査スタッフで現在はJPモルガン・チェースのエ コノミストを務めるマイケル・フェロリ氏は「当局は利上げに関し て真剣に協議する前に、労働市場の改善と、インフレ率の低下では なく安定を見極める必要がある」と指摘した。

4日発表予定の8月の米失業率は9.5%と前月の9.4%から上 昇が見込まれており、個人消費の抑制要因となりそうだ。一方製造 業や住宅の販売・価格といったほかの経済指標では、1930年代以降 で最も深刻なリセッションは終了した兆候が示されている。

バーナンキFRB議長ら当局者は今月22、23の両日にワシン トンで次回FOMCを開く。FTNファイナンシャルのチーフエコ ノミスト、クリストファー・ロー氏は「当局はプラスの経済成長と 伸びない雇用、失業率の極めて緩やかな低下、さらに信頼感に衝撃 を与えかねない要因に対する脆弱(ぜいじゃく)性に直面してい る」と述べ、「来年利上げに踏み切るとすれば実に驚きだろう」と 語った。

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