大日本住友:米セプラコア買収、2400億円で-米国本格展開

(社長の会見コメントを追加します)

【記者:松井博司、松山かの子】

9月3日(ブルームバーグ):住友化学子会社の大日本住友製薬は 米医薬品企業セプラコア(マサチューセッツ州)を買収する。株式公開 買い付け(TOB)で26億ドル(約2400億円)を投じて全株式を取 得する。本格的な米国事業展開に向けて研究・開発や販売の拠点を築く。

東証で3日開示した資料によると、大日本住友は1株23ドルで米 ナスダック上場セプラコアにTOBをかける。この価格はセプラコア株 の1日終値に比べて28%高い水準。TOB開始は3日から7営業日以 内の予定で、開始から20営業日で終了する。買収に必要な資金は500 億円を手元資金で、2000億円をいったん借り入れで確保する。

日本の製薬企業は後発医薬品企業の追い上げで、海外に新たな収益 源を求めている。武田薬品工業は米ミレニアム・ファーマシューティカ ルズを、第一三共はインドのランバクシー・ラボラトリーズを、エーザ イは4100億円で米MGIファーマを買収した。こうした動きが中堅の 大日本住友にも押し寄せてきた。

モルガンスタンレー証券の三田万世アナリストは、大日本住友の セプラコア買収について「米国での販路を確保する点で頼もしい」と評 価、同時に「規模が思った以上に大きく、借り入れも膨らむことにな る」と指摘した。大日本住友は借り入れで調達した資金を別の長期資金 に置き換える方針。

大日本住友の多田正世社長は同日、都内で会見し、今回の買収理 由について、医療費削減の流れから「国内だけでは先細りする」とした 上で、統合失調症薬の米国の市場規模の大きさから「米国へ行くのは必 然と考えた」と述べた。セプラコアを選んだ理由としては、大日本住友 が持たない幅広い販売網や高い利益率、開発途上の医薬品を数多く持っ ていることなどを挙げた。また、研究開発費が拡大し、研究成果が発揮 しやすくなることについても強い期待を示した。

大日本住友は2010年にも統合失調症治療剤「ルラシドン」の新薬 承認申請を米国食品医薬品局(FDA)にする予定で、米国本格事業展 開の準備を進めている。この戦略の一環としてセプラコアを買収して、 米国内での強固な販売網を活用する。

この案件で大日本住友は財務アドバイザー(FA)に野村証券と トーマス・ワイゼル・パートナーズ、法務アドバイザーにポール・ワイ ス・リフキンド・ワートン・ギャリソンを起用した。

--取材協力 Tom Randall Editors: Eijiro Ueno, Hideki Asai

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