ECB:政策金利を過去最低に据え置きへ、景気刺激策の解除急がず

ブルームバーグ・ニュースのエ コノミスト調査によると、ユーロ圏経済が戦後最悪の不況から立ち 直りの兆しを見せるなか、欧州中央銀行(ECB)は3日の定例政 策委員会で政策金利を過去最低水準に据え置くとともに、景気刺激 策の解除を急がない姿勢を示唆する見通しだ。

ブルームバーグがエコノミスト58人を対象に実施した調査で は、政策金利は現行の1%で据え置きになると全員が予想した。別 の調査では、トリシェECB総裁は2010年7-9月(第3四半 期)までは利上げを見送るとの見通しが示された。

ECBは性急な金融引き締めでユーロ圏経済の回復の芽を摘ん でしまわないよう慎重な姿勢だ。独仏経済が4-6月(第2四半 期)に予想に反してリセッション(景気後退)から脱したのを受け、 ECBは3日に経済成長率見通しを上方修正する公算が大きいもの の、失業率の上昇や政府の景気対策の終了を受けて景気は来年冷え 込む恐れもある。

ソシエテ・ジェネラルの欧州担当チーフエコノミスト、ジェー ムズ・ニクソン氏(ロンドン在勤)は「ECBは、景気回復が順調 に進んでいることや、早期にプラス成長に転じる見通しを認めるだ ろう」と述べた上で、「だが、政策を転換することはないだろう」 と予想した。

ECBはフランクフルト時間午後1時45分(日本時間同8時 45分)に政策決定を発表する。トリシェ総裁はその45分後に記者 会見し、最新の経済見通しを公表する。ロイヤル・バンク・オブ・ スコットランド・グループ(RBS)の欧州担当チーフエコノミス ト、ジャック・カイユ氏によると、ECBの銀行向け1年融資に関 する見解にもエコノミストの注目が集まっており、広範な政策意図 が明らかになる可能性があるという。

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