英BPの巨大油田発見:枯渇懸念の米メキシコ湾で探査活動活発化も

英石油大手BPによる米国では過去 3年で最大規模とみられる油田発見をきっかけに、米メキシコ湾での 探査活動が再び活発化する可能性がある。生産量が落ち込んでいたた め、一部の業界幹部らはこの地域の原油は枯渇しつつあると考えてい た。

BPは2日、メキシコ湾の水深約6マイル(約9.7キロメートル) を超える海底で「巨大」油田とみられる埋蔵地を発見したと発表した。 コンサルタント会社ウッド・マッケンジー(ヒューストン)のメキシ コ湾調査担当首席アナリスト、マット・スナイダー氏は、この発見に よりルイジアナ州とテキサス州の沖合にさらに多くの大規模な埋蔵地 が存在することが裏付けられたと指摘する。

スナイダー氏は「メキシコ湾にとって朗報であることは間違いな い」と指摘。「BPのようなスーパーメジャー(国際石油資本)が『巨 大』という言葉で発見の規模を表現すれば人々は驚き注目する」と語 る。

今回の発表をきっかけに、60年以上前に沖合油田探査の先駆けと なったこの地域への関心が再び高まっている。石油探査会社の米カ ー・マギーが陸地からはるかに離れたメキシコ湾沖合で世界初となる 商業的油井を掘削。米調査機関IHSケンブリッジ・エネルギー研究 所(CERA)のダニエル・ヤーギン会長が石油業界の歴史を描いた 著書「石油の世紀」によると、1947年10月に原油が発見された。

一部の生産会社はこの地域への関心を失いかけていた。米最大の 石油会社エクソンモービルのレックス・ティラーソン最高経営責任者 (CEO)は2008年3月、記者団に対し、メキシコ湾での大半の発見 は規模が不十分で費用を正当化できないため、この地域での探査には 重点を置いていないと語っていた。

エクソンは他地域を狙う

エクソンは先月実施された米連邦政府によるメキシコ湾の探査権 入札で17鉱区での権利を獲得するため860万ドル(約7億9000万円) を支払った。ティラーソンCEOは200億ドルに上る掘削予算をブラ ジルやカタールなどより大きな利益を生み出すと考えている地域に重 点的に投入している。

共同出資企業のブラジル石油公社(ペトロブラス)、米コノコフィ リップスとともにタイバー油井の開発を手掛けるBPによると、この 油田には原油と天然ガス30億バレル相当が埋蔵されている可能性が ある。IHSケンブリッジ(ヒューストン)のディレクター、リタ・ スミス氏は、採掘可能な量は石油換算で4億5000万バレルに上るとみ ている。現行の相場水準で換算すると、この量は300億ドル以上に相 当する。

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