大日本住友株2年ぶり高値、米社買収報道-良い組み合わせ

国内製薬中堅の大日本住友製薬の 株価が急反発。約2500億円を投じ、米医薬品会社セプラコア(マサチ ューセッツ州)を買収し、米国市場に本格進出すると一部で報道された。 重点領域も重なり、理想的な組み合わせと評価されている。

一時は8.1%高の1095円と2007年11月7日以来、1年10カ月 ぶりの高値水準に戻した。取引時間中の上昇率が8%を超えるのは、6 月12日以来、約2カ月半ぶり。

日経テレコンは3日午前2時すぎ、大日本住友が米セプラコアを株 式公開買い付け(TOB)で買収する方針を固めた、と報道した。これ に対し、大日本住友は3日午前8時30分に「当社が発表したものでは ない。現時点でコメントすべきものは何もない」とのニュースリリース を公表した。

三菱UFJ証券の中沢安弘シニアアナリストは、セプラコアが強み を持つのは睡眠障害領域や呼吸器疾患領域と、「ちょうど大日本住友が 注力している分野で、組み合わせが良い。大日本住友が米国事業を展開 していく上で理想的なパートナーだ」と述べている。

またクレディ・スイス証券の酒井文義シニアアナリストは、大日本 住友の多田正世社長の決断に着目、「相当アグレッシブな戦略だ」とみ ている。酒井氏は、セプラコア買収が事実だった場合、大日本住友の新 薬端境期を埋める「ブリッジ薬」が獲得できるうえ、米国の営業基盤を 構築できるためにプラスと評価している。

セプラコア株は米国で急騰

大日本住友によるセプラコア買収のニュースは、日本経済新聞英語 版でも報道された。2日のナスダック市場ではセプラコア株が急騰。ニ ューヨーク時間午後2時18分(日本時間3日午前3時18分)に売買 が停止されるまでのわずかな時間にセプラコア株は31%高の23.57ド ルまで上げ、04年3月1日以来、最大の上昇率を記録した。

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