9月2日の米国マーケットサマリー:円は7週ぶり高値、株価は続落

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4268 1.4224 ドル/円 92.15 92.92 ユーロ/円 131.49 132.19

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,280.67 -29.93 -.3% S&P500種 994.75 -3.29 -.3% ナスダック総合指数 1,967.07 -1.82 -.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .88% -.02 米国債10年物 3.29% -.07 米国債30年物 4.10% -.09

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 978.50 +22.00 +2.30% 原油先物 (ドル/バレル) 68.05 +0.00 +0.00%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が上昇し、対ユーロと対ドル で7週間ぶり高値。米民間部門の雇用者数が予想以上に減少したこ とを受け、円への逃避が促された。

オーストラリア・ドルはほとんどの主要通貨に対して上昇。同国 の国内総生産(GDP)が4-6月(第2四半期)に予想に反して前 期比で増加し、年内の利上げ観測が高まった。円は韓国ウォンやノル ウェー・クローネに対しても値上がり。高利回り資産への需要減退が 背景。

BNPパリバ・セキュリティーズの通貨ストラテジスト、セバス チャン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は、「リスク回避の局面に ある」と指摘。「強気な投資家は持ち高を縮小させている。経済指標 は改善しつつあるが、市場が望むほどの改善は示していない」と述べ た。

ニューヨーク時間午後1時19分現在、円は対ユーロで0.4%高の 1ユーロ=131円71銭(前日は同132円19銭)。一時は7月15日 以来の高値、同131円4銭を付ける場面もあった。円は対ドルで

0.7%高の1ドル=92円26銭(前日は同92円92銭)。一時は7月 13日以来の高値となる同92円13銭に上昇。ドルは対ユーロで

0.4%安の1ユーロ=1.4278ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は4日続落。S&P500種株価指数の4日連続下落は 5月以来で最長。雇用と製造業受注に関する指標を受け、景気回復の 足取りが重いとの懸念が強まり、売りが優勢になった。

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッ シング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが発表した給与名簿に 基づく集計調査によると、8月の米民間部門の雇用者数は前月比29万 8000人減少。製造業受注額はの伸びはエコノミスト予想を下回った。 これらを材料にウォルト・ディズニーやゼネラル・エレクトリック (GE)が下落した。

米連邦準備制度理事会(FRB)が2日公表した連邦公開市場委 員会(FOMC、8月11-12日開催)の議事録で、金融当局は景気 回復の強さについて「かなりの不透明感」があると見ていることが明 らかになった。銀行株が軟化する一方、米国債が上昇し、10年債利回 りは約7週間ぶりの水準に低下した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.3%安の994.76。ダウ工業株30種平均は29.93ド ル(0.3%)下落の9280.67ドルで終了した。

ファースト・ソース・インベストメント・アドバイザーズで運用 に携わるジェーソン・クーパー氏は「現在はすべてがばら色というわ けではない。過去数カ月の上昇を考慮し、市場は上昇が続くかどうか について慎重になっている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは約7週間ぶりの低水準に押 し下げられた。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開 市場委員会(FOMC、8月11-12日開催)の議事録で、景気回復 の強さに対する懸念が示されたのが背景。

議事録によると、過去最大規模の金融緩和策を解除し始める時期 をめぐり会合参加者の間で見解が分かれている。この日はまた、7月 の米製造業受注額が予想よりも低い伸びにとどまったほか、8月の米 民間部門の雇用者数が予想以上に減少したことが米国債の買い材料と なった。

キャンター・フィッツジェラルドのチーフ債券ストラテジスト、 ジョージ・ゴンキャルベス氏は、「市場参加者は、どのような経済成 長になるのかを見極めるまで時間を稼ごうとしている。これが米国債 の強材料となっている。雇用市場の実態が明らかになるまで、米国債 は資金を保管しておくには魅力的な市場だ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時31分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下し、7月13日以来の低水準となる

3.30%。10年債(表面利率3.625%、2019年8月償還)価格は 17/32高の102 24/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸し、約5カ月ぶりの大幅高。世界 的な株式相場の低迷やドルの値下がりで、代替投資先としての金の需 要が膨らんだ。

MSCI世界指数は3日続落。ほぼ2週間ぶりの安値をつけた。 主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル・インデックスは一時0.6%低下。金は年初来で11%値上がりした 一方、ドル・インデックスは同期間に3.6%下げている。

オプションズプロ・コーポレーション(フロリダ州プランテーシ ョン)のシニア商品ストラテジスト、アル・アバロア氏は、「世界的 に市場のムードはリスク敬遠にシフトし、安全性を求めた金の買いが 加速している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は前日比22ドル(2.3%)高の1オンス=978.50ドル で取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は変わらず。雇用者数の減少や製造業受注 の伸び悩みを受け、米景気の回復足踏みへの懸念から、一時は2週間 ぶり安値をつけた。

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセ ッシング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが発表した8月の 米民間部門の雇用者数は前月比29万8000人減少した。ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は25万人の減少だった。 米商務省が発表した7月の製造業受注額は前月比1.3%増と、ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値(2.2%増) を下回った。

MFCグローバル・インベストメント・マネジメント(ボスト ン)のマネジングディレクター、チップ・ホッジ氏は、「一貫して明 るい経済ニュースが相次いで発表でもされない限り、原油価格が75 ドルを突破する根拠はない」と述べる。「需要が本格的に持ち直す、 あるいは供給障害でも起きない限り、経済が引き続き方向性を握る ことになろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日と変わらずの1バレル=68.05ドルで終えた。一時は67.05ドル まで下げ、8月18日以来の安値をつける場面もあった。

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