9月2日の欧州マーケット概観:ダウ欧州600種指数は3日続落

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4283 1.4224 ドル/円 92.13 92.92 ユーロ/円 131.59 132.19

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 230.59 -1.07 -.5% 英FT100 4,817.55 -2.15 -.0% 独DAX 5,319.84 -7.45 -.1% 仏CAC40 3,573.13 -10.31 -.3%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.18% -.02 独国債10年物 3.23% -.01 英国債10年物 3.54% -.02

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 964.75 +9.75 +1.01% 原油 北海ブレント 67.52 -.21 -.31%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は3日続落。過去半年にわたる株価上昇は、業績と 景気の見通しに比べてペースが速過ぎたとの警戒感が高まった。今春 からの株価上昇でダウ欧州600指数の株価収益率(PER)は6年ぶ り高水準に押し上げられている。

フランスの固定電話ネットワーク大手、アルカテル・ルーセン トは、最大10億ユーロの転換社債の発行計画を発表したことが嫌気 され、7.3%下げた。コンテナ船輸送会社を所有するデンマークのA Pモラー・マースクは8.1%の大幅安。戦後最大となる株式発行計 画を明らかにしたことが売りを誘った。オールド・ミューチュアル とアビバを中心に英保険株が安い。

ダウ欧州600指数は前日比0.5%安の230.59で終了。過去3 日間の下げ幅は2.9%となった。ブルームバーグのまとめた週間デ ータによると、ダウ欧州600指数のPERは48.6倍と、2003年6 月以来の高水準となった。

オクトパス・インベストメンツ(ロンドン)のローザー・メン テル最高投資責任者(CIO)はブルームバーグテレビジョンとの インタビューで、「われわれは依然としてリセッション(景気後退) 下にある」と語った。

2日の西欧市場では、18カ国すべてで主要株価指数が下落。ダ ウ・ユーロ50種指数は前日比0.4%下げた一方で、ダウ・欧州50 種指数は0.08ポイント高とほぼ変わらず。

保険株が大幅安

ダウ欧州600指数を構成する19産業グループの中で、保険銘柄 は1.9%下げ、最大の下げを記録した。英国保険業協会(ABI) は、欧州連合(EU)の新規則への対応で、英保険業界が最大700 億ポンドの資本増強を余儀なくされるとの見方を示したことが売り 材料となった。

オールド・ミューチュアルは3%安、アビバは3.7%下げた。 プルデンシャルは2.1%、リーガル・アンド・ゼネラル・グループ は7.3%それぞれ下げた。

オランダ最大の金融サービス会社、INGグループは3.9%下 落。再保険最大手のスイス再保険は4.8%安となった。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債相場が上昇。株式相場が下落したこと から、安全資産として国債の需要が膨らんだ。

独10年債利回りは約4カ月ぶりの低水準。ダウ欧州600指数は

0.5%値下がりした。欧州連合(EU)統計局が発表したユーロ圏の 4-6月(第2四半期)実質GDP(域内総生産)改定値で、家計支 出が1年余りで初めて増加に転じたことが示された後も、国債相場は 上げ幅を拡大した。

ウニクレディト・マーケッツ・アンド・インベストメント・バン キングの債券ストラテジスト、コーネリアス・パープス氏(ミュンヘ ン在勤)は、「この日の国債の動きは、株式相場を押し下げた悲観的 な市場心理に左右されている」と指摘。「最近の明るい材料を考慮す れば、国債利回りは現在の水準よりも大幅に上昇しているべきだが、 今になって投資家は神経質になっている」と述べた。

ロンドン時間午後3時40分現在、10年債利回りは前日比2ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.22%。同国債(表 面利率3.5%、2019年7月償還)価格は0.15ポイント上げ

102.29。2年債利回りは前日比2bp低下し1.17%。

◎英国債市場

英国債市場では10年債相場が上昇。業績見通しに基づくと、過 去半年にわたる株価上昇は行き過ぎだったとの懸念を背景に株式相場 が下落し、安全資産としての国債需要が高まった。

2年債利回りは一時、過去最低水準に近づいた。英国購買部協会 (CIPS)が2日発表した8月の統計で、英経済の約6%に相当す る製造業が予想以上の落ち込みを示したことが、相場の押し上げ要因 となった。英株式の指標であるFT100種指数は続落。英政府が実施 した50億ポンド規模の3年債入札では、応札倍率が前回から低下した ものの、国債相場の上昇には響かなかった。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ スタメンコビッチ氏は、「株式相場の上昇は勢いを失いつつあり、国 債相場は質への逃避から恩恵を受けている」と指摘。国債入札では 「需要の強さが問われ、利回りは現行水準からそれほど下がらないだ ろう」と語った。

10年債利回りはロンドン時間午後4時39分現在、前日比2ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.54%。先月26日に は3.52%まで下げ、5月20日以来の最低水準となった。同国債(表 面利率4.5%、2019年3月償還)価格は前日比0.12ポイント上げ

107.68。一方、2年債利回りは0.88%と、前日を2bp上回った。

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