PE投資会社は原点回帰、スカイプ案件が示す-巨大LBOはあだ花

投資会社シルバー・レーク・パ ートナーズを中心とした企業連合は、インターネット競売最大手の米 eベイ傘下のネット電話事業スカイプの過半数株式を約20億ドル (約1850億円)で取得することで合意した。1日のこの発表は、プ ライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社が事業モデル見直 しを余儀なくされていることを浮き彫りにした。

シルバー・レークが2005年にサンガード・データ・システム を113億ドルで買収したときとは様変わりだ。同案件は買収先の資 産を担保にして資金を調達するレバレッジドバイアウト(LBO)だ が、巨額の借り入れを伴う買収モデルの先駆けだった。LBO市場で は2年後にブームが終わるまで、このような負債漬けモデルがその中 心となった。

チェスナット・ヒル・パートナーズのマネジングディレクター、 ポール・シェイ氏は、PE投資会社は現在、市場が爆発的に成長する 前に取っていた方法にむしろ近いやり方でビジネスを進めていると指 摘する。

カーブアウトと呼ばれる比較的大規模な企業の部門買収のほか、 ブームのピーク時には見過ごしていたような中小規模の企業の買収が 盛んになったほか、PE投資会社は不採算事業やビジネスモデルに合 わなくなった事業の切り離しを目指す企業に対し、買収代金のより大 きな部分を現金で支払うようになっている。

シェイ氏は「PE投資会社はカーブアウトで、原点に戻りつつ ある」と述べた。最近のカーブアウトには、米PE投資会社KKRが 6月に18億ドルでベルギーのビール大手アンハイザー・ブッシュ・ インベブの韓国部門を買収した例などがある。

LBO業界は1970-80年代に、カーブアウトや経営難企業の買 収で成熟した。シカゴ大学ブース経営大学院のスティーブン・カプラ ン教授によれば、米電力会社TXU買収のように、大規模な公開企業 を買い取り非公開化する案件は、安価な資金の洪水が可能にした異常 事態だった。

スカイプの経営権を取得するグループは買収代金として幾らを借 り入れるか明らかにしていないが、自己資金が中心となるもよう。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE