【テクニカル分析】原油、66ドル下回らなければ上昇相場に変化なし

ナショナル・オーストラリア銀行 (NAB)は、原油相場が先週付けた10カ月ぶりの高値1バレル当 たり75ドルから下落していることについて、66ドルを下回らなけれ ば上昇トレンドを維持し、持続的に下落する可能性は少ないとの見通 しを示した。

NABのテクニカルアナリスト、ゴードン・マニング氏(シドニ ー在勤)は、トレーダー間の先行き不透明感の高まりを受けて価格が 乱高下しているものの、原油相場は今後数週間内に最近の高値まで上 昇する可能性があると述べた。同氏は8月5日に、年初来高値を目指 す過程で66ドルを下回って引けることはないと正確に予想した。

マニング氏は電話インタビューで、「わたしの基準ではこれは下 降トレンドではない」と述べた。

原油先物相場は週間ベースで1.6%下落した。8月25日には75 ドルを付けた。日中取引では昨年10月以来の高値。しかし、その後 は株安で世界の燃料需要が早期には回復しないとの見方が強まり下げ た。年初来の上昇率は53%。

マニング氏によると、週間と日間のチャート上では2月に始まっ た上昇相場がとん挫した兆候が出ている。原油価格は前日、2週間ぶ りの安値である68ドルまで下落した。上昇トレンドの中の「下値探 り」を示している。

マニング氏は「いくつかの指標で上昇の勢いに陰りが出ている。

66.50ドルを下回ると、もう少しマイナス面に動くかもしれない。そ こまで行ったら58-59ドルまで下げるリスクがある」と述べた。

マニング氏によると、米S&P500種株価指数などの株価指数の 動向に手がかりを得ているため、原油相場は値動きが激しくなりそう だ。S&P500種株価指数は6月から最も長期にわたる下落局面に入 っている。

同氏は「株価が大きな訂正局面を迎えるかどうかは疑問だが、そ うなれば、原油は軟化しそうだ」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE