【今日のチャート】船舶用重油の先物価格が横ばいに-海運業に朗報

海運ブローカーのEAギブソ ン・シップブローカーズによると、海運各社は最大の固定費である船 舶用燃料の上昇が落ち着くとみてほっとしている可能性がある。数カ 月にわたって上昇していた船舶用重油(バンカーオイル)の価格が横 ばい状態になりつつある。

今日のチャートは、指標となるロッテルダム市場の重油価格(オ レンジ色の線)とタンカーレート(赤色の線)、海運企業の株価指数 (紫色の線)の推移を示す。重油の先物価格を示すフォワードカーブ は2010年2月まで横ばいとなっており、海運各社の燃料コストが安定 する公算を示唆している。

EAギブソンは8月28日のリポートで「フォワードカーブは見通 しではないが、市場参加者が現時点で重油取引に関して準備している 価格はかなり横ばいとなっており、向こう半年間は現行価格に近い水 準になっている」と指摘。「そうなれば、重油価格の不安定さはなくな る可能性がある」との見方を示す。

ツァコス・エナジー・ナビゲーションやゼネラル・マリタイム、 ティーケイなど米海運会社で構成されるブルームバーグ・タンカー株 指数は今年に入って約20%低下している。ブルームバーグが集計した データによると、ロッテルダムの重油価格は年初の1トン=174ドル から2倍以上に上昇し、429ドルとなっている。

リセッション(景気後退)の影響で世界のエネルギー需要が減退 するとともに、石油輸出国機構(OPEC)が生産目標を08年9月以 降16%引き下げ日量2485万バレルとしたことから、原油の運搬レー トは今年に入って60%下落している。

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