エルピーダ株急落、増資による「4割増」で希薄化懸念

公的支援により再建中のDRAM メーカー、エルピーダメモリ株が一時ストップ安(値幅制限いっぱい の下げ)となる前日比300円(20%)安の1237円まで急反落した。 8月7日に付けた1215円以来の安値。1日発表した大型増資により、 最大で現状の4割弱に当たる普通株式を発行予定のため、株主価値の 希薄化懸念が広がった。午前終値は同17%安の1282円。

エルピーダは6月末に公的資金注入を軸とする総額1600億円の 支援を受けることが決定。このうち8月31日には、日本政策投資銀 行による優先株引き受けを通じた300億円増資が完了したばかりだ。 その直後に業界再編に対応して先端投資や財務強化のため、最大785 億円の大型増資を実施すると表明したことは、市場のサプライズを誘 っていた。

カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストは、「目先は 希薄化懸念が続く」と指摘。中長期的な株価動向のカギは「不透明な 競争環境の中、調達資金を生かし経営再建が達成できるかどうか」だ と語った。エルピーダがこのタイミングで大型増資に踏み切った理由 としては「株式や金融の市場が一時期よりも持ち直したのが背景で は」と述べている。

エルピーダ株は昨年11月21日、金融危機の影響で305円まで 売り込まれていた。株価低迷により同12月に総額500億円の転換社 債(CB)繰上げ償還を迫られたことが響いた時期もあったが、今春 からはDRAMスポット価格底打ちや公的支援決定を受け、回復基調 をたどっている。

--取材協力:浅野 文重 Editor:Chiaki Mochizuki、Shintaro Inkyo

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 駅 義則 Yoshinori Eki +81-3-3201-3422 yeki@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Young-Sam Cho +81-3-3201-3882 ycho2@bloomberg.net

Tsutomu yamada Yukio Sakamoto Fumishige asano Tsutomu yamada

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE