TB利回りじりじり上昇、レポ下げ渋りで-償還資金の買いも根強い

国庫短期証券(TB)3カ月物入札 の落札利回りが、3年4カ月ぶりの低水準を記録した2週間前からじ りじり上昇している。足元のレポ(現金担保付債券貸借)金利が下げ 渋っているためだ。もっとも、今月は償還資金による運用継続の需要 もあり、上昇スピードは緩やかだ。

TB51回債の入札結果は、最高利回りが前回比0.4ベーシスポイ ント(bp)高い0.1484%、平均利回りは0.3bp高い0.1468%だった。 8月19日の入札で記録した2006年4月以来の低水準(最高0.1428%、 平均0.1408%)から2週連続で上昇した。入札前は0.145%、入札後 は平均落札水準で取引された。

国内証券のトレーダーによると、0.15%まで上昇する可能性もあ ったが、予想より強めの応札が入ったという。レポが低下しないこと を考えると、まだ割に合わない利回り水準だとみていた。

2営業日前に取引されるスポットネクスト物のレポは、準備預金 の新しい積み期間に入った8月中旬以降、じりじりと上昇し、0.13-

0.14%から下がりづらくなっている。日銀が過度の資金供給を抑え、 銀行の準備預金の積みを抑制しているため、積極的な資金運用が減っ ている。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、最近のレポ取引について、金 利上昇に伴いスポットネクスト物では資金を取りきれず、「当日物まで 資金調達が残ってしまう展開。しかし、日銀は現状のレポ金利を許容 範囲の水準とみているようだ。今後は9月期末に向けて上振れしやす くなる」と指摘した。

日銀の国債買い現先オペの平均落札金利は、1兆円のスポットネ クスト物が0.134%、6000億円の1週間物は0.124%だった。本店共 通担保オペ8000億円(9月3日-9日)の平均金利は0.126%だった。

9月の市場環境

レポは証券会社を中心に資金調達意欲が根強いが、余剰資金を抱 えた投資家も取引に応じており、大幅な金利上昇には至っていない。 しかし、来週以降はTB入札が続くうえ、15日の積み最終日や24日 の国債決済日も意識され、上昇圧力が高まる可能性もある。

寺田氏は、今月のTB需給について、「6月の国債大量償還時に投 資家が積極的に購入したTBの償還が到来し、再びTBでロールされ ればレポの影響は小さい」とみる。一方、国内証券のトレーダーは、 中間決算期末を控え、利回り水準の高い中長期債への資金シフトが進 むと予想しており、TB利回りの調整が続くとみていた。

翌日物は午後に低下

無担保コール翌日物は前日の加重平均0.107%に比べ、午前は

0.11%付近で推移した。税揚げによる資金不足で大手行の調達が強か った。調達が一巡すると、午後は国から交付金の払い込みを受けた銀 行の資金繰りにも余裕が生じ、0.085%に低下した。

準備預金の積みの進ちょく率かい離幅は平均ペースに比べてプラ ス4%台で抑えられている。この日の同預金残高(除くゆうちょ銀) は2000億円増の8兆9000億円程度に拡大されたが、平均的に積みを 進める大手行の調達需要が目立った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE