債券は上昇、株下落や好需給で買い優勢-5年利回りは4年ぶり低水準

債券相場は上昇(利回りは低下)。 前日の米国市場で株安・債券高となった地合いを継続して、日経平均株 価が大幅反落したことから買いが優勢となった。新発5年債利回りは

0.58%と4年ぶりの低水準をつけたほか、新発10年債利回りは節目の

1.30%まで低下した。

みずほインベスターズ証券の落合昂二シニアマーケットエコノミス トは、米国の金利低下や株安に連動した動きとなったが、米国の金融株 の下げが本当に金融不安の兆しなのかとなると判断を下しにくく、結局 のところ買い一巡後にもみ合いとなったと説明。「4日の米雇用統計が 次の材料となりそうだが、国内債市場は金利低下余地を探る展開だ」と も話した。

ブルームバーグ・ニュースの予測調査によると、8月の米雇用統計 で非農業部門就業者数は前月比22万5000人減少が予想されている。前 月は24万7000人減少だった。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比24銭高の139円47銭で 始まった。その後、買いが増えると、一時は37銭高の139円60銭まで 上昇し、中心限月で3月24日以来の高値をつけた。午後は139円台半 ばでのもみ合いとなり、結局は21銭高の139円44銭で引けた。日中売 買高は1兆8877億円。

外部環境の良さを背景に、円債市場では買いが先行した。1日の米 国債相場は短期債を中心に上昇。最近の株価上昇は企業の業績見通しに 比べてペースが速過ぎるとの見方から株価が下落、投資家は比較的安全 とされる国債に買いを入れた。一方、米株式相場は3日続落しており、 この日の日経平均株価は一時、300円超の下落となった。結局は前日比 249円60銭安の1万280円46銭で取引を終えた。

野村証券チーフストラテジストの松沢中氏は、米国市場で株安・債 券高となったことを受けて、「リスク資産からの逃避の動きが続いてい る」との見方を示した。

10年債利回りは1.30%まで低下

現物債市場で、新発10年物の303回債利回りは、前日終値 (1.325%)を下回る1.31%で始まった後、いったん1.32%をつけた。 その後は徐々に水準を切り下げ、一時は1.30%ちょうどまで低下した。 午後4時6分時点では1.305%で推移している。

中期債相場も上昇。5年物の84回債利回りは前日比0.5ベーシス ポイント(bp)低い0.595%で始まった後、徐々に水準を切り下げ、2bp 低い0.58%まで低下した。新発5年債利回りとしては、2005年9月13 日以来、約4年ぶりの低水準をつけた。また、新発2年債利回りは1bp 低い0.235%に低下している。

現物債の需給の良好さが相場を押し上げている。みずほインベスタ ーズ証の落合氏は、「足元では積極的な売り材料がない。投資家には待 機資金が潤沢にあり、こうした資金の一部が長期ゾーンにもシフトする 動きが昨日の10年債入札などから確認されている」と説明した。

超長期債も買われた。新発20年債利回りは一時2.5bp低い2.05%、 新発30年債利回りは一時2bp低い2.205%まで低下した。住友生命保 険の橋本孝平債券運用室長は、8月までは米連邦市場公開委員会(FO MC)の出口戦略への懸念もあったが、それもなくなり、景気も悪いと 指摘、「株が下がれば金利が低下する」とみている。

--取材協力:赤間信行 Editor:Hidenori Yamanaka,Saburo Funabiki

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