ECBのノワイエ氏:ドルとユーロ以外の通貨も国際的地位を得る公算

欧州中央銀行(ECB)政策委員会 メンバー、フランス中銀のノワイエ総裁は1日、ドルとユーロ以外の 通貨がいずれ世界経済で重要な役割を担うようになる公算があるとの 見方を示した。

ノワイエ氏は、ドルは依然として「最も重要な準備通貨」であり、 ユーロは「主要な役割を果たしている」とする一方、ほかの通貨が影 響力を増す可能性があると指摘した。

ノワイエ氏は、アルゼンチン中央銀行が主催したブエノスアイレ スでの会議で、「完全に交換可能で取引に制限がなくなることが条件だ が、ほかの通貨が存在感を増していることは、より多くの通貨が国際 通貨としての地位を得るようになる新たな状況が現実のものとなるこ とを示唆している」と語った。

ロシアやインドなどの政策当局者は今年、世界はドルに依存し過 ぎており、外貨準備の管理方法を再考する必要があるとの考えを表明 している。そうしたなかで提案されているのは、国際通貨基金(IM F)のSDR(特別引き出し権)への依存を高めることだ。

ノワイエ氏は「SDRのような超国家的通貨をより幅広く使用す る可能性も提案されており、一部の新興国がそれを強く支持している。 しかし、SDRは真の通貨が備える特性のほとんどを欠いている」と 指摘。「通貨の国際的地位は決められるものではなく、市場の力がもた らす結果であることを認識した上でだが、そうした『多通貨』の世界 が出現した場合、それに応じて国際金融構造を適応させる必要がある」 と語った。

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