FRB金融監督改革、タルーロ理事主導へ-量的経済分析チームも配置

【記者:Craig Torres】

9月1日(ブルームバーグ):オバマ米大統領が最初に指名した 連邦準備制度理事会(FRB)メンバーであるダニエル・タルーロ理 事は今後、金融業界全体に対する潜在的脅威の特定を目指す銀行検査 の抜本的な改革を主導していくことになる。

タルーロ理事はインタビューで、この新たな取り組みの狙いは 「大手金融機関の間にとどまらず、金融システム全体で何が起こって いるかについて独立した視点」を提供することだと述べた。新たな監 視役としてワシントンのFRBのスタッフが加わることで、12の地 区連銀が派遣する銀行検査官による個別行の分析に依存していた従来 の体制を乗り越えることを目指す。

クリントン政権で大統領補佐官を務め、1月にFRB理事に就任 する前に銀行規制の分析を進めていたタルーロ氏は、2007年8月以 後の金融危機で111件の金融機関が破たんする一因となった制度上 の欠陥に対処する考えだ。この取り組みは、オバマ政権が提案してい る金融安定に対するFRBの責務の明確化のための準備にもなる。

量的経済分析を専門とするワシントンのFRBのエコノミスト・ グループは、コンピューターモデルを活用し、インフレ加速から不動 産市場の下落に至るまでさまざまなシナリオの下で、金融機関の資産 パフォーマンスがどのように変化するかを試算することになる。また、 地区連銀の検査官とFRBのスタッフで構成し、「コーディネーショ ン・グループ」の名称で知られる別のチームが金融機関と金融システ ムの健全性に関する政策決定を目指す。

ニューヨーク連銀のマーケットグループの元責任者で、ポルタレ ス・パートナーズ(ニューヨーク)のマネジングディレクターを務め るディノ・コス氏は「銀行や他の金融機関にとって、規制が強化され、 レバレッジ(借り入れ)依存が低下し、株主資本利益率(ROE)が 低下する公算が非常に大きい時期に差し掛かりつつある」と述べた。

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