中国の8月製造業PMI:16カ月ぶり高水準-融資がけん引

中国の8月の製造業の生産活動が 1年4カ月ぶりの高水準となったことが、1日に発表された2つの調 査で分かった。今年1-6月(上期)の記録的な融資の伸びにけん引 された。

中国物流購買連合会が電子メールを通じて発表した8月の製造業 購買担当者指数(PMI、季節調整済み)は54.0と、前月の53.3 から上昇。英金融大手HSBCホールディングスが発表した8月のP MI(季節調整済み)も55.1に上昇。前月は52.8だった。同指数 はこれまで、香港拠点の証券会社CLSAアジア・パシフィック・マ ーケッツが発表していた。

政府の景気刺激策が輸出低迷を補う一方、生産と受注、雇用の拡 大が示されたことで、今年の政府目標である8%成長の達成の公算が 高まっている。ただ、資産バブルと不良債権を回避するため銀行が融 資の伸びを抑制することで景気が低迷するとの懸念を背景に、上海総 合指数は8月31日に弱気相場入りした。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のストラテジスト、 ブライアン・ジャクソン氏(香港在勤)は「中国の株式市場は過去数 週間、大幅な下げを経験したが、経済指標は景気回復が順調に進んで いることを示唆している」と指摘。その上で「中国政府は引き続き、 流動性を管理しバブルの形成やその崩壊の回避を目指すという難しい 課題に直面している」と述べた。

8月の中国物流購買連合会のPMIの内訳を見ると、石油化学や 飲料、金属加工など18業種が生産活動の拡大を報告。縮小は繊維と 医薬だけだった。生産指数は57.9に上昇(7月は57.3)、新規受注 は56.3(同55.5)、雇用は51.4(同50.8)へとそれぞれ上昇した。 これらの指数は50を上回ると拡大を示す。

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