資生堂:国内化粧品事業は下期持ち直し-成長戦略は中国軸

国内化粧品最大手の資生堂は、前年 割れが続く国内化粧品事業について、10月以降の持ち直しを見込む。百 貨店や一部化粧品代理店などで徐々に回復し始めており、下期の国内化 粧品販売は前年並みを目指す。

資生堂の化粧品販売は、販促などに注力している600の専門店や百 貨店で6、7月にかけて前年水準まで戻ってきている。原田康彦取締役 (執行役員専務)は8月26日の本社でのブルームバーグ・ニュースのイ ンタビューで「国内化粧品販売は、実質的に下期は前年プラスマイナス ゼロのところを目指している」と述べた。

国内化粧品市場は4-9月の前年同期比3-4%減に対し、昨秋の リーマンショックが一巡する10月以降は1-2%減と推定した。これを 踏まえて来年4月以降は「市場全体がフラットになれば、それより若干 上のゼロからプラス1%程度」と回復が続くと原田氏は予想した。

大和住銀投信投資顧問の小川耕一チーフ・ポートフォリオ・マネジ ャーは、化粧品市場について「来年4月以降は政府の政策が消費下支え となり、販売もよくなる」と述べた。その上で資生堂について「国内で は花王などのライバルからシェアをとっていかないといけない」と指摘 した。

中国軸に成長戦略

成長が著しい中国では今後数年間、GDP(国内総生産)伸び率の 2倍相当の売上高増加を計画している。人口減少が続く日本で安定した 収益を確保しながら中国を中心とするアジア各国に注力して利益率向上 につなげる。成長戦略について原田氏は、「中国を中心としたアジアを エンジンとして経営資源を集中投入する」と述べた。

2008年度の中国での売上高は、現地通貨ベースで20%以上増加し た。08年の中国の実質GDPは9.0%増。経済成長が見込める中国では こうした伸びが続くと資生堂はみている。08年度で全体の約1割を占め た中国の売上高比率を17年度に2割以上に引き上げ、全体の営業利益率 は12%以上(08年度は7.2%)を目指す。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE