高利回り債に「ブラックホール」、デフォルト率上昇続く-PIMCO

ジャンク(高リスク・高利回り)債 市場の「ブラックホール」を回避するよう、米パシフィック・インベ ストメント・マネジメント(PIMCO)が投資家に警戒を呼び掛け ている。債権回収率の落ち込みがその理由だ。

PIMCOのマネジングディレクター、カーティス・ミューボー ン氏は同社のウェブサイトに掲載したリポートで「高利回り債につい ては慎重姿勢を幾分強めている」とした上で、「投資戦略を成功させる 重要な要素は、信用銘柄の選択に慎重姿勢で臨むことやいわゆる『信 用のブラックホール』を回避することだろう」と指摘した。

同氏はまた、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サー ビスのデータを引用し、デフォルト(債務不履行)に陥った債権の回 収率が約40%から20%を下回る水準に低下したことで、デフォルト率 が上昇する可能性を挙げた。

金融危機や昨年9月の米リーマン・ブラザーズ・ホールディング ス破たんに影響を受けた資本市場の回復に伴い、社債相場も今年に入 って反発した。しかし、信用スプレッドがリーマン破たん前の水準に 戻るなかで、企業や経済の状況は昨年7-9月期よりも悪化している とPIMCOはみていると、ミューボーン氏は説明した。

「デフォルト率が上昇し続け、無担保の債券保有者にとって回収 率が低下する状況が続くとのわれわれの見通しの下、高利回り債に投 資資産を多く配分するのは賢明でないと考える」と語っている。

投資適格級の社債の一部には妙味が感じられるとして、高格付け の銀行や公益事業会社、一部のエネルギー企業の社債を挙げた。また、 新興市場国の商品需要から恩恵を受けるとして、金属や鉱山会社の高 利回り債の一部もPIMCOは選好しているという。

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