不二油株4年半ぶり高値、PB人気で製品需要が拡大-デフレに耐性

不二製油株が一時前日比2.1%高 の1333円と2005年2月3日以来、約4年半ぶりの高値水準を回復 した。製菓・製パン用のチョコレートなどの製品群が伸長、上半期 (4-9月)業績の上振れ期待が強い。ニッチな存在で、デフレ下で も相対的に好業績を出せるとして、食品株の中で人気化している。

みずほ証券の佐治広シニアアナリストは、不二油の強みについて 「PB(独自企画商品)用に安い原料を供給して欲しいというユーザ ーが増えており、厳しい消費環境下でも不二油は販売数量を伸ばせ る」と指摘。ほかの食品関連メーカーに比べ、相対的にデフレに強い とみている。

不二油はニッチな商品に特化し、食品関連メーカー向けに中間素 材を提供する。同社IR室長の柳井哲郎氏は、「顧客の要求する品質 や機能に合わせテーラーメイド的に製品を作り、届けている」と説明、 いわゆるNB(ナショナルブランド)やPBにも対応できるという。

みずほ証の佐治氏は、不二油の国内事業が今後も堅調に伸びると みているほか、海外についても「ロシアはいったん停滞するものの、 ブラジルなど世界のチョコレート需要は伸びていく」と判断、不二油 の連結営業利益は拡大を続けると予想する。ココア価格の高騰もあっ て、パーム油由来のチョコレート油に対する関心が高まっていること も、不二油にとって追い風。

みずほ証の向こう3年間の連結営業利益予想は、今期(2010年 3月期)が125億円(会社計画120億円)、11年3月期が136億 円、12年3月期が146億円。目標株価は1550円。今期予想EPS (1株利益)の79円10銭に、同証が調査対象とする食品株の平均 PER(株価収益率)19.5倍を掛けた。

不二油株のこの日午前までの年初来騰落率はプラス4.3%で、東 証食料品株指数のプラス0.58%を上回り、採用68銘柄中、上昇率 は29位。

不二製油の銘柄概要 {2607 JP <Equity> BQ}

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