IMF:シンガポールに自国通貨上昇の容認求める-景気回復後に

国際通貨基金(IMF)は8月31 日付のリポートで、シンガポールは独立以来最悪のリセッション(景 気後退)から経済がいったん回復すれば、自国通貨の上昇トレンド再 開を容認する必要があるとの見解を示した。

IMFはリポートで、シンガポール通貨庁(MAS)の金融政策 は「概して適切」と評価し、景気回復が確実になるまで「現在の軌道 を維持する」べきだと指摘した。

MASは今年4月、シンガポール・ドルの取引レンジを調整する 意向を示し、エコノミストらは事実上の為替レート切り下げだと指摘 した。MASは先月、為替政策姿勢は引き続き適切だと表明し、10月 に政策を見直す方針を明らかにしている。

IMFのリポートは、「同国の金融政策は概して適切であり、為替 レートの安定性を損なうことなく内需を下支えしている」と説明。「回 復軌道を一段と進むにつれて、名目実効為替レートの上昇トレンド追 求を通じて、物価安定確保を目的とする金融引き締め姿勢が正当化さ れよう」と分析した。

IMFはまた、シンガポール経済について、ファンダメンタルズ (基礎的諸条件)は依然力強く、金融システムは一段の景気減速を乗 り切ることができるとの見方を示した。リポートは、同国の今年の成 長率がマイナス7.7%に落ち込む可能性があると予想。2010年につい ては2.5%のプラス成長を見込んでいる。

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