民主:「バラク・ユキオ」で米との信頼関係、アジア重視-外交戦略

8月30日の衆院選で大勝した民主 党は、米国とは「緊密で対等な同盟関係」の構築を目指す一方、中 国、韓国などアジア諸国重視の姿勢を打ち出す見通しだ。

「最大の政策的課題は外交だ。野党だと情報が圧倒的に少な い。米国のオバマ大統領と『バラク-ユキオ』と呼び合える関係がで きるかどうかだ」-。民主党の鈴木寛政調副会長は8月26日、ブル ームバーグ・ニュースの取材に対し、鳩山由紀夫代表が9月下旬に も予定している訪米などの機会を通じてオバマ大統領とファーストネ ームで呼び合える個人的信頼関係を構築することへの期待感を示し た。

鳩山氏は9月23日から始まるニューヨークでの国連総会一般討 論演説や、ピッツバーグで開催される20カ国・地域(G20)首脳会 合(金融サミット)出席のため、米国を訪問する意向で、それまでに 新政権を発足させる考えを明らかにしている。

政治評論家の森田実氏は、「鳩山政権」の外交政策について「今 までの自民党政権のやり方を修正する動きに出ることは間違いな い。アジア重視が第一の特徴だが、日米関係では行き過ぎた対米依 存をより対等なものに変えようとするだろう」との見通しを示した。

マニフェスト

民主党は、マニフェスト(政権公約)で日米関係を「日本外交の 基盤」と位置付けるものの、在日米軍に関しては、「日米地位協定の 改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地の在り方についても見直し の方向で臨む」との方針を打ち出し、これまでの自民党政権との違 いを見せる。

一方、7月に同党が発表した政策集では、靖国神社について「A 級戦犯が合祀されていることから、総理や閣僚が公式参拝すること には問題がある」と明記。自民党の小泉純一郎元首相による靖国神 社参拝に反発してきた中国、韓国への配慮をにじませている。

また、鳩山氏は衆院解散後に月刊誌「Voice」や米紙ニューヨー ク・タイムスへ寄稿した論文で、「東アジア共同体」の創造と、これを 支える「アジア共通通貨」の実現を提唱するなどアジア諸国との関係 強化を目指す姿勢は鮮明だ。

--取材協力: Editor: Hitoshi Sugimoto, Hideki Asai

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