インドの経済成長は鈍化の可能性-干ばつによる作物への悪影響で

アジア3位の規模を誇るイン ド経済は、干ばつで作物収穫高や地方の収入が抑制されるため、 景気回復が揺らぐ恐れがある。

インド中央統計機構(CSO)が8月31日発表した2009 年4-6月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.1%増加と なった。しかし、ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト9人 を対象に実施した調査によると、7-9月期のGDPは同5.9% 増(予想中央値)に伸び率が鈍化するとみられている。インドは 国内の約半分の地域で、干ばつかそれに近い状態を宣言している。

シン首相は1日に政策顧問と会合し、12年3月までの5年 間のGDP政府目標を引き下げる可能性がある。インド経済では 貿易の占める割合が3分の1にすぎないため、同国は世界的な景 気回復による恩恵を受ける公算も小さい。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のシニアストラ テジスト、ブライアン・ジャクソン氏(香港在勤)は「モンスー ン期の雨量は平均を下回っており、向こう数四半期の経済成長に とって下向きリスクになっている」と指摘。「脆弱(ぜいじゃ く)な国家財政が、財政刺激策の規模を限定している」と語った。

世界的な不況がインドを襲う中、同国政府は経済への衝撃を 和らげるために減税を実施し、道路関連や補助金の支出を拡大し てきた。しかし、同国財務省の推計によると、今会計年度(09 年4月-10年3月)の財政赤字は対GDP比で16年ぶり高水準 の6.8%と、前年度の6.2%からの拡大がすでに見込まれている。

インド準備銀行(中央銀行)は8月27日、過去最大の財政 支出はインフレをあおる可能性があるとの見方を示した。経済に 約5兆6000億ルピー(約10兆6700億円)を注入している同中 銀は、財政・金融政策が合計でGDPの12%を上回る規模とな る可能性があると推計している。

-- With assistance from Manish Modi in New Delhi. Editors: Michael Dwyer, Stephanie Phang

--*

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 若林 有紀 Yuki Wakabayashi +81-3-3201-2263 Ywakabayash1@bloomberg.net Editor:Eiji Toshi 記事に関する記者への問い合わせ先: Cherian Thomas in New Delhi at +91-11-4179-2023 or Cthomas1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Michael Dwyer at +65-6212-1130 or mdwyer5@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE