AIGのCEO:「リンチまがい」とNY州司法長官を非難

(4段落目以降にAIG側のコメントや背景を追加します)

【記者:Hugh Son】

9月1日(ブルームバーグ):米政府の公的管理下にある保険会社 アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のロバート・ ベンモシュ最高経営責任者(CEO)は、ニューヨーク州のクオモ司 法長官が慰留特別手当を受け取ったスタッフに国民の注意を向けたこ とついて、「信じ難い過ちを犯した」と述べ、職にとどまる資格がない と強く批判した。

ベンモシュCEOは8月11日、生命保険部門の従業員らのために ヒューストンで開いたタウンホール・ミーティング形式の会合で、ク オモ氏について、「彼は政府の一員としての資格がなく、ニューヨーク 州司法長官になるべき人物でも決してない」と指摘。その上で、「彼が やったことは犯罪だ。群衆が人々の家に押し掛け、リンチ(私刑)ま がいのことを行うよう扇動するのは許されない」と非難した。ブルー ムバーグ・ニュースが発言記録を入手した。

AIGが政府による救済を受けた後に支払った約1億6500万ド ル(約153億4000万円)相当の慰留特別手当をめぐって国民の反発が 高まるなか、クオモ司法長官は3月、この問題でAIGに記録の提出 を命じ、手当を返還した場合は氏名を公表しないと通知した。同じ月 には一部従業員が殺害をほのめかす脅迫を受けたほか、経営幹部2人 のコネティカット州の自宅に人々が抗議に押し掛けた。

司法長官は3月、同社の経営破たんのきっかけとされる金融商品 部門のスタッフらが慰留手当1億6500万ドルのうち、少なくとも5000 万ドルを返還したと公表。「返金した場合には、その人の名前を公表す る公共の利益があるとは思わない」と述べていた。

AIGは31日、ブルームバーグの取材に対し、ベンモシュCEO が「司法長官に関する自らの発言とそのトーンを遺憾に感じている」 と回答した。同社の広報担当クリスティーナ・プレトー氏は発表文で、 「3月の報酬をめぐる論争の際、AIG従業員の氏名公表を求める公 の圧力に司法長官が抵抗したことをベンモシュ氏は現在承知している。 感情が高まるなかで、すべての当事者が冷静な判断と配慮を失わずに 物事を進める重要性にも留意している」と釈明した。

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