ソニー:米州向けTV工場を台湾企業に売却-委託で負担軽減

世界テレビ販売3位のソニーは1日 ブラジルを除く北・中南米向け液晶テレビ組み立て拠点であるメキシ コ・ティファナ工場を、台湾の鴻海精密工業に売却すると発表した。1 月に表明していた事業再構築の一環で、鴻海への生産委託による固定費 削減を見込む。

ソニーは現地の全額出資企業の株式90%を売却、同企業の従業員 3300人の雇用は鴻海が引き継ぐ。売却後もソニーの拠点としての位置付 けに変更はない、としている。

ソニー広報担当者の今田真実氏によると、売却額は非公表。「固定 費削減の効果は来年から出てくる」という。鴻海と資本関係を構築する のは今回が初めて。

日興シティグループ証券の江沢厚太アナリストは「ソニーにとって テレビの主力工場の売却であるだけに注目している」と語り、将来的に 他工場も売却する可能性があると述べている。

ソニーは昨年12月、エレクトロニクス部門で今期(2010年3月期) 中に正社員を含めて1万6000人以上を削減し、製造拠点も約1割減らす と発表。1月に発表したリストラの具体策では、液晶テレビのOEM (相手先ブランドによる生産)展開を加速し、生産設備の保有も縮小す る方針を示していた。

同社は今期で連結純損失1200億円と2期連続の赤字を見込む。4月 以降はハワード・ストリンガー会長兼最高経営責任者(CEO)が社長 を兼務し、再編を強化している。

液晶テレビをめぐっては、ソニーへのパネル供給で提携しているシ ャープが8月31日に、旧式となった「第6世代」対応のパネル製造設備 を中国企業に売却すると発表したばかりだ。

1日のソニー株価は小幅ながら続落、前日比1.8%安の2470円まで 売られた。午前の終値は同5円(0.2%)安の2510円。一方、鴻海の株 価は台北市場で、2カ月ぶりの高値をつけた。

-- Editors: Chiaki Mochizuki、Naoya Abe

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 駅 義則 Yoshinori Eki +81-3-3201-3422 yeki@bloomberg.net

安真理子 Mariko Yasu +81-3-3201-8377 myasu@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Young-Sam Cho +81-3-3201-3882 ycho2@bloomberg.net

Mami Imada Kota Ezawa

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE