東京外為:円小動き、中国株下げ渋りリスク回避緩和-米指標見極め

東京外国為替市場ではドル・円相場 が狭いレンジ内での取引に終始した。午後は中国株が底堅い推移とな っていることから、リスク回避に伴う円買い圧力が緩和したものの、 米国で重要指標の発表を控えて、徐々に動意の乏しい展開となった。

みずほコーポレート銀行国際為替部の時田剛調査役は、前日は中 国株の調整に伴い主要通貨に対して円が買われていたが、この日は前 日に進んだ「円高の修正」が進みやすい展開になったと説明。そうし たなか、米国時間には供給管理協会(ISM)が製造業景気指数を発 表するが、改善が見込まれていることから、ドル買いにつながる可能 性もあるとみている。

ドル・円相場は午前の取引で1ドル=92円85銭まで円が上昇し たあと、午後は93円台前半を中心に推移。一時は93円37銭まで円が 水準を切り下げる場面もみられた。

中国物流購買連合会が午前に発表した8月の製造業購買担当者指 数(PMI)は54.0と、前月の53.3から上昇。中国株は午前の取引 で前日の終値を挟んで上下に振れる展開が続いたが、午後はおおむね プラス圏で推移している。

一方、ユーロ・円相場は午前に1ユーロ=133円12銭を付けたあ と、午後にかけて133円台後半まで円が弱含みに展開。ドイツで発表 された7月の小売売上高指数が改善したことが伝わると、ユーロ買い が後押しされ、一時は134円15銭と、2営業日ぶりの水準までユーロ 高・円安に振れる場面もみられた。

ユーロ・ドル相場は午前の取引で1ユーロ=1.43ドル台前半での もみ合いが続いていたが、午後には一時1.4378ドルと、2営業日ぶり の水準までユーロが水準を切り上げている。

米ISM製造業景気指数

この日の米国時間にはISMが8月の製造業景気指数を発表する。 市場の予想では製造業の拡大と縮小の境目を示す50を上回る水準が 見込まれている。

予想通り米景気の底打ち期待が補強される内容となれば、米株が 値を戻す展開もあり得る。

米シカゴ購買部協会が前日に発表した8月のシカゴ地区の製業景 況指数(季節調整済み)は50と、昨年9月以来の高水準に上昇した。

豪利上げ観測が後退

一方、オーストラリア準備銀行(RBA)はこの日の政策決定会 合で、政策金利である翌日物オフィシャル・キャッシュレートを3% に据え置くことを決定。金利の据え置きは5カ月連続となった。

前日に発表された一部の豪経済指標が冴えない内容となっており、 早期の利上げ観測が醸成されにくくなっているようだ。

午後の取引では豪ドルが対円で一時1豪ドル=78円台前半と、前 日のニューヨーク時間午後遅くに付けた78円57銭から水準を切り下 げ、クロス・円(ドル以外の通貨の対円相場)に円買い圧力が波及す る場面もみられていた。

--取材協力:吉川淳子 Editors: Joji Mochida,Hidenori Yamanaka

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