CP金利は低位底ばい、現先0.13%が下限-残高17兆円付近まで減少

一般企業が短期資金を調達するコマ ーシャルペーパー(CP)市場では、発行金利が低位底ばい。日本銀行 が危機対応の企業金融支援策を継続するなか、企業の資金需要は減退し ており、翌日物の現先金利0.13%を下限として金利格差がほとんどな くなっている。

最上格付けa-1プラスの電力卸売会社が発行した3週間物が

0.13%だったのに対し、a-1格付けの化学メーカーが発行した期末越 え3カ月物は0.135%と、格差はわずか0.5ベーシスポイント(bp)だ った。スポットネクスト物のCP現先もレポ(現金担保付債券貸借)の 下げ渋りを受けて0.13%が取引の中心だった。

東短リサーチの関弘研究員は、「発行が減少しているなかで、危機 対応の金融政策が続いているため、レートが限界的なところまで低下し て、銘柄間や期間別の格差もつぶれている」という。

市場関係者によると、8月末のCPの市場残高が17兆1000億円を 割り込んだもようだ。7月末に比べて4000億円以上の減少。9月末は 中間決算に伴う企業の有利子負債圧縮で17兆円を割り込む可能性もあ るという。

信用プレミアム

景気低迷で企業の資金需要が減退する一方、日銀は今年1月に開始 したCP買い取りや企業金融支援特別オペの期限を12月末まで延長し ており、CP市場の機能回復と金利低下に効果を発揮している。

信用力が最も高い国庫短期証券(TB)3カ月物の利回りに対して a-1格付け企業が発行した3カ月物のCPレートへの上乗せ金利で示 される信用リスクプレミアム(上乗せ金利)は2.5bpと、2006年5月以 来の低水準で推移している。

市場では、最上位格付けa-1プラスのCPレートが一時、TB利 回りを下回るなど、信用緩和策の効果の効きすぎを指摘する声も出てい る。日銀の企業金融支援策の延長を受けて、年末越えのプレミアムも縮 小。a-1格付けの化学メーカーの4カ月物が0.17%を下回った。

日銀が実施したCP買い現先オペ4000億円(期日10月1日)の最 低落札金利は前回(期日10月13日)と同じ下限0.10%だった。前回に 続く9月期末越えの資金供給。応札倍率は1.55倍と前回(1.69倍)を 下回った。期日が期初に設定され、ディーラーは応札しづらいとの見方 も聞かれた。

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