債券は堅調、10年入札順調で需要を確認―長期金利2カ月ぶり低水準

(相場を更新し、最終段落に10年債入札に関する内容を追加します)

【記者:池田祐美】

9月1日(ブルームバーグ):債券相場は堅調(利回りは低下)。 前日の米国債相場が上昇したことに加えて、この日の午後に発表された 10年利付国債の入札結果が順調となり、投資家の需要の強さが確認さ れたことで買い安心感が広がった。

岡三証券シニアエコノミストの坂東明継氏は、10年債入札結果に ついて、「表面利率(クーポン)が引き下げられたわりには良かった。 現物債の需要が確認できた」と指摘。「9月は5年国債の償還が多いた めに短中期ゾーンがしっかりで、これに引っ張られて長期ゾーンも安定 している」とも語り、月末にかけて需給相場が続くとの見方を示した。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比7銭高の139円20銭で 始まった後、徐々に上げ幅を縮小して4銭安まで下げた。午後も底堅く 推移して、終了間際に買いが増えると、一時は13銭高の139円26銭ま で上昇した。結局、10銭高の139円23銭で終えた。日中売買高は2兆 4364億円。

現物債市場で10年物の301回債利回りは、前日比0.5ベーシスポ イント(bp)低い1.30%で始まった後、いったんは1.305%をつけた。 その後は徐々に水準を切り下げ、午後3時53分時点では2bp低い

1.285%と新発10年債としては7月9日以来、約2カ月ぶりの低水準で 推移している。

前日の米国市場で債券高・株安となったことが支えとなった。米国 債相場は上昇。過去6カ月間続いた株価上昇は経済成長見通しに比べて ペースが速すぎたとの見方が広がり、比較的に安全とみられる米国債の 需要が高まった。一方、米株式相場は下落した。

中期債も堅調、5年債は0.60%

中期債も堅調。新発5年債利回りは0.5bp低い0.60%、新発2年債 は0.5bp低い0.245%で推移している。

中央三井信託銀行総合資金部の関一也次長は、「10年債入札自体 は予想通りに無事にこなした。入札というイベントを通過したこともあ って、5年など中期債を売って10年債を購入する入れ替え売買が出て いる」と説明した。一方、中期債については、「利回り水準が下がった とはいえ、利益確保の売りは出にくく、むしろ押し目買いを入れたい意 向が非常に強い」という。

10年債入札は順調、テールやや縮小

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)1.4%の10年利付国 債(303回債、9月発行)の入札結果は、最低落札価格100円60銭、平 均落札価格は100円62銭となった。

最低落札価格は、事前の市場予想(100円59銭)を若干上回り、 最低と平均価格の格差(テール)は2銭となり、前回債の3銭から縮小 した。応札倍率は2.88倍と前回債の2.91倍からやや低下した。

みずほ証券チーフマーケットアナリストの三浦哲也氏は、10年債 入札結果に関して、「まずまず良好だった。9月に国債の大量償還があ り、下期運用もにらんで買い意欲が強い」と述べた。

日本相互証券によると、この日入札された10年債(303回債)利 回りは、業者間取引において、1.345%で寄り付いた。1.325%まで買わ れたものの、その後は1.33%で推移している。

--取材協力:赤間信行 Editor:Hidenori Yamanaka,Nobuyuki Akama

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