米ディズニー:「スパイダーマン」買収でキャラクター拡充へ

米ウォルト・ディズニーは31 日、コミック誌出版の米マーベル・エンターテインメントを約40億 ドル(約3720億円)で買収することで合意したと発表した。おとぎ 話のプリンセスや実写版映画のアクションスターなどのディズニー・ キャラクターに、「アイアンマン」や「スパイダーマン」といったコ ミックの人気キャラクターが加わることになる。

この買収により、世界最大のメディア企業であるディズニーは、 5000を超えるマーベルのキャラクターを映画やテーマパーク、店舗、 テレビなどを通じて売り込むことができるようになる。「スパイダー マン」や「アイアンマン」、「X−MEN」などの映画は数十億ドル の興行収入を生んでおり、買収によりディズニーは4つの主要事業部 門の収益を強化する機会を得ることになる。

ディズニーとマーベルの発表資料によると、買収は現金と株式交 換によって行われる。マーベルの株主は保有株1株当たり、現金30 ドルとディズニーの株式0.745株を受け取る。アイガーCEOの下 でのディズニーによる買収では、2006年にピクサーを80億6000万 ドルで買収して以来の規模。年内の買収完了を見込んでいる。

ディズニーのロバート・アイガー最高経営責任者(CEO、 58)は、「これはマーベルが保有する豊富な知的財産作品群をさら に活用する大きな機会だ」と電話会見で語った。

男の子向けキャラクター

ガベッリ(ニューヨーク州ライ)のアナリスト、クリス・マラン ギ氏は「マーベルは十分なキャラクターの権利を有している。これは テーマパークで人気が出るのは確実で、今後配給予定の実写映画や男 の子向けキャラクターの強化につながる」と指摘した。

ディズニー株を保有し続けることを推奨するマランギ氏は、買収 金額について「過去の利益に基づいて買値を見るだけでは評価できな い。今後配給される映画や極めて収益性の高いライセンス収入が存在 する」と指摘した。

マーベルは過去10年間、興行成績で10位以内に入る映画をほ ぼ毎年制作してきた。映画調査会社ボックス・オフィス・モジョによ ると、2002年以来、3本の「スパイダーマン」映画はソニーに全世 界で25億ドルの収入をもたらした。4本目は2011年公開の予定。

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