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スイス政府:UBS救済で利益、株式売却で1100億円

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スイス政府は20日、同国の銀行 大手UBSへの投資で約12億スイス・フラン(約1100億円)の利益 が出たことを明らかにした。政府は同行が米国人顧客の税逃れを助け た疑いについての訴訟で米政府と和解した翌日に、保有するUBS株 を売却した。

スイス政府はUBS株3億3220万株を1株当たり16.50スイ ス・フランで売却した。UBSから受け取る現金18億スイス・フラン を加えると、政府の受取額は約72億スイス・フランとなる。

スイス政府は昨年、UBS救済の一環として株式への強制転換条 項付き証券を取得し、同行に60億スイス・フランを注入した。米当局 が顧客5万2000人についてデータを求めていた訴訟で和解したこと や、6月の38億スイス・フランの増資で信頼感が回復したと判断し、 この資金を引き揚げることを決めた。

フォントベルのアナリスト、シュテファン・シュールマン氏は 「政府の出資引き揚げは前向きな兆候だ」として、「UBSは組織の 立て直しに向けて裁量が増し、有力社員のつなぎ留めや採用が容易に なる」と話した。

チューリヒ時間午後3時54分(日本時間同10時54分)現在の UBS株は前日比0.52スイス・フラン(3.1%)高の17.26スイ ス・フラン。米スイス当局が和解で大筋合意したと発表した7月31日 からは15%上昇。

スイス連邦金融管理局(FFA)のディレクター、ペーター・ジ ーゲンターラー氏によると、売り出し株数の4.5倍の申し込みがあっ た。売り出しはモルガン・スタンレーとクレディ・スイス・グループ、 UBSが手掛けた。仮条件レンジは16-16.50スイス・フランだった。 UBSの19日の発表によれば、スイス政府は証券の将来の利払いの代 価としてUBSから18億スイス・フランを受け取る。

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