米国株(31日):続伸、GDPを好感-ダウは月間8.6%高

米株式相場は小幅続伸。国内総生 産(GDP)が予想を上回り、リセッション(景気後退)から脱却し つつあるとの思惑が高まり、買いが入った。ダウ工業株30種平均は月 間ベースで2002年以来の大幅高。

ダウ平均の構成銘柄の中ではゼネラル・エレクトリック(GE) やバンク・オブ・アメリカ(BOA)、アルコアがけん引役となった。 第2四半期(4-6月)の実質GDP速報値は前期比年率1%減少。 エコノミストの予想中央値(1.5%減)ほど悪くなかったことが買いを 誘った。フォード・モーターは急伸。中古車買い替え支援策の追加支 出が自動車需要を高めるとの思惑が背景にある。

S&P500種株価指数は前日比0.1%高の987.48と、昨年11月4 日以来の高水準。月間では7.4%上昇し、07年以来で最長の5カ月連 続高。ダウ工業株30種平均は同17.15ドル(0.2%)上昇の9171.61 ドルで終了した。月間は8.6%高。

クリスティアナ・バンク・アンド・トラストの資産担当者、トー マス・ニューハイム氏は「経済指標が予想を上回るたびに株価は上昇 する。なお株価は割安で、決算も予想を上回っている。リセッション は緩和しているというのが一般的な見方になってきた」と語った。

国際通貨基金(IMF)が米経済について「徐々に」回復すると の見通しを示したことも支援材料となった。米下院本会議が中古車買 い替え支援策に最大20億ドルを追加支出する法案を可決したことも買 い材料。S&P500種の10日以降の上昇率は12%を超えた。予想を上 回る決算を発表した企業数が1993年のデータ集計開始以来で最多とな ったことが買いにつながった。

減益決算でも予想は上回る

ブルームバーグがまとめたデータによれば、6月17日以降に第2 四半期決算を発表したS&P500種構成企業のうち、4社に3社はアナ リスト予想を上回った。1株当たり利益は平均で32%減少したが、ア ナリスト予想は10%上回っている。売上高は16%減。

ワシントン・ポストは7.7%高と3月以来の急伸。決算では教育部 門の売り上げが伸び、損益は黒字を確保。前年同期は赤字だった。

ウォルト・ディズニーは4.2%安とダウ平均の構成銘柄で下げが最 もきつい。リセッションで広告収入やテーマパークの売り上げが落ち 込み、売上高はアナリスト予想を下回った。JPモルガン・チェース は同社の投資判断を引き下げた。

景気見通しが改善

第2四半期の予想を上回るGDP統計を受け、JPモルガンのエ コノミスト、ブルース・カスマン氏は第3四半期の成長率見通しを従 来の年率2.5%から3%に上方修正した。実際にそうなると、過去2年 間で最も好調な四半期となる。

シカゴ購買部協会が発表した7月のシカゴ地区の製造業景況指数 は生産活動の縮小ペースが緩やかになっていることを示唆、今年後半 に入り経済見通しが改善しつつあることを示した。

ファースト・ソース・インベストメント・アドバイザーズで運用 に携わるジェーソン・クーパー氏は「最悪期は恐らく終わったが、景 気はすぐに勢いよく回復するわけではないだろう」と述べた。

GEが上昇。BOAは5日続伸。アルコアも高い。

フォードやグッドイヤー・タイヤ&ラバーも大きく上げた。ブル ームバーグがまとめたアナリスト調査によると、中古車買い替え支援 策の影響で7月の自動車販売台数は年初来で最高となる可能性がある。

鉄鋼価格の上昇を背景にUSスチールやニューコアも高い。

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