米下院、銀行賞与規制法案を可決-過剰リスク奨励を阻止

米議会の下院本会議は31日、銀 行監督機関と証券取引委員会(SEC)に対し、銀行の賞与支給を 禁じる権限を与える法案を237対185の賛成多数で可決した。

同法案の背景には、公的資金による政府救済を受けた銀行が職 員に巨額のボーナスを支払うことへの納税者の反発がある。銀行の リスクテーキング奨励につながりかねない報酬制度に、規制当局に よるブレーキをかけるのが狙い。

法案によると、銀行規制当局とSECは金融機関の持続性を脅 かし、「経済状況に深刻な悪影響を与えかねない」報酬慣行を禁じる 権限を付与される。同法案が成立するには、上院の承認を経てオバ マ大統領が署名する必要があるが、上院は企業報酬に対する政府関 与が拡大することを問題視しており、オバマ大統領も懸念を表明し ている。

この法案をまとめた米下院金融委員会のバーニー・フランク委 員長(民主、マサチューセッツ州)は、「ギャンブルやリスクが成功 すればボーナスをもらえるが、逆に成功しなくても何ら処罰を受け るわけではないような慣行を標的としている」と説明。「こうした報 酬慣行が過剰なリスクを奨励しているとの認識は広く共有されてい る」と述べた。

ニューヨーク州のクオモ司法長官は30日、公的資金の注入を受 けた銀行9行が昨年支払った賞与は総額326億ドルに上るとの報告 を発表。納税者の不満が再燃した。同リポートによると、100万ドル 以上の賞与を支給された職員は9行合計で4793人に上った。

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