東電:通期予想見送り-柏崎刈羽原発7号機営業再開遅れ

東京電力は31日、第1四半期(2009 年4-6月期)決算を発表したが、今回も今期(2010年3月期)の業 績予想を見送った。柏崎刈羽原子力発電所7号機(出力・135万6000 キロワット)で不具合が見つかり営業運転再開が遅れていることが理 由だが、3期ぶりの黒字転換目標に水を差した。

東電の住吉克之経理部長は決算発表の会見で「黒字化に向けて重 要なのはともかく柏崎刈羽原発の再開にかかっている」と述べた。現 在、柏崎刈羽原発7号機は5月から試運転しているが、燃料棒被覆管 に微小な穴があくなどの問題が起き、営業運転再開ができないでいる。 東電の発表資料によると、柏崎原発7号機が営業運転に移行できなけ れば、今年度の電力供給計画に組み込めない。

東電は07年7月の新潟県中越沖地震後、停止している柏崎刈羽原 発について、7号機の営業運転への移行後に6号機を試運転させるな ど順次稼働させる考えだったが、早期再開が期待されていた7号機で 足踏みしている状態だ。

清水正孝社長は4月30日の決算発表時に「柏崎刈羽原発の再開予 定が立てられないので、今期の収益予想を示すことはできない」とし つつも、「3期連続の赤字回避へ向け、背水の陣で臨む」との決意を示 していた。柏崎刈羽原発7号機の早期再開が社内外から強く望まれて いたが、今回の決算でも通期予想延期に追い込まれた形となった。

みずほ証券シニアアナリストの角田樹哉氏は、「6号機、1号機の 再開スケジュールは7号機の営業運転再開しだいだ。ただ仮に7号機 だけの再開でも通期での黒字化は達成できる」と述べた。

ブルームバーグ・ニュースが集計したアナリスト予想の中央値に よると、通期の純損益は1180億円の黒字が予想されている。09年3 月期の実績は845億円の赤字だった。

第1四半期(2009年4-6月期)決算の連結純損益は591億円の 黒字になった。前年同期は762億円の赤字。燃料費の下落とコスト削 減が寄与した。景気悪化を背景に電力販売は落ち込み、売上高は6.4% 減の1兆2352億円だった。

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