商社決算:稼ぎ頭の資源エネルギーが大幅悪化、収益軒並み低迷

三井物産を除く大手商社5社の 2009年第1四半期(4-6月期)連結決算が31日出そろった。原油 などの商品市況の下落で稼ぎ頭の資源・エネルギー分野が大幅に落ち 込んだことに加え、世界的な景気低迷の影響でほぼ全事業分野で収益 が悪化。双日が赤字だったほか、残る4社も4割以上の減益となった。

同日発表した三菱商事の純利益は前年同期比51%減の678億円 と半減。銅価格や原油価格の下落で金属部門が267億円悪化の278億 円、エネルギー事業部門が90億円悪化の205億円と低迷。海外での 自動車販売の減少で機械部門なども落ち込んだ。

会見した上田良一常務執行役員は「先行き不透明で予断を許さな い状況」と指摘。ただ「最悪期は脱した。経済環境や事業環境が急激 に悪化しなければ期初予想は十分達成できる」との自信も示した。

伊藤忠商事は同67%減の204億円。金属・エネルギー部門が原 油価格下落の影響などで267億円悪化し56億円だった。住友商事や 丸紅も資源やエネルギー分野の収益が落ち込み、それぞれ68%減、 47%減だった。双日の純損益は16億円の赤字(前年同期は163億円 の黒字)。佐藤洋二副社長は「昨秋以降の急激な景気後退の影響で各 事業部門の取引が低調だった」と振り返った。

年初に比べ足元では原油や銅などの商品市況は高い水準で推移。 資源開発事業に参加する商社にとっては業績の追い風となる。しかし、 住商の濱田豊作専務執行役員は「投機資金による影響が大きいものも あり、必ずしも実需の回復を伴っていない」と慎重な見方。丸紅の舩 井勝副社長も「今後の経営環境については全く予断を許さない」と厳 しい環境は続くと見ている。三井物産は8月4日に決算発表の予定。

【大手商社5社の4-6月期業績一覧】
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                4-6月期      通期純利益       通期予想に
                  純利益           予想          対する割合
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三菱商事          678(-51)       2200(-41)         31%
住友商事          250(-68)       1150(-47)         22%
伊藤忠            204(-67)      1300(-21)         16%
丸紅              268(-47)        800(-28)         34%
双日              -16(--)        200(5.3)          --
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(注)単位:億円、カッコ内は前年同期比%、双日以外は米会計基準。
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