全日空:4-6月は最終赤字に転落-需要低迷も通期予想維持

全日本空輸が31日に発表した第 1四半期(2009年4-6月)連結の純損益は292億円の赤字だった。 景気後退や豚インフルエンザの影響による旅客需要の低迷が響いた。前 年同期は66億円の黒字だった。一方、減収は想定の範囲内として、今 期(10年3月期)業績予想は据え置いた。

第1四半期の売上高は前年同期比22%減の2699億円。国内線旅 客事業は同17%減の1386億円、国際線旅客は同44%減の438億円、 貨物事業は国内線が同5.3%減の76億円、国際線は48%減の102億円 と、旅客・貨物とも国際線の下落率が大きかった。

営業損益は424億円の赤字で、前期同期は146億円の黒字。ビジ ネス旅客などの不振を、一部路線の減便や販売促進強化の需要喚起策な どで補うことはできなかった。

今期の連結業績予想は据え置いた。売上高は前期比3.1%減の1 兆3500億円、営業利益が同4.6倍の350億円、純損益は30億円の黒 字をそれぞれ見込む。前期の最終損益は43億円の赤字だった。

全日空の金澤栄次上席執行役員は同日、東証での決算会見で「第 1四半期は厳しい数値」と認めた上で、7月以降は豚インフルの影響が 緩和されてきており、「第2四半期を経て、下期での回復基調の前提は 変えていない」と強調した。

また全日空は7月1日に公表した総額300億円の09年度緊急収支 改善策の詳細を発表。成田-上海の減便、関西-松山、高知、鹿児島の 休止などの国内・国際線で12路線の休止・減便などにより80億円、 一時休業制度拡充を関係20社4部門に拡大して175億円、そのほか、 一般調達コストや有料付加サービスなどで45億円の収支改善効果を見 込む。従来の730億円に今回の300億円を加えた計1000億円を超える 過去最大規模のコスト削減を実施し、需要低迷期を乗り切る方針。

--取材協力:クリス・クーパー Editor:Hideki Asai、Takeshi Awaji

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