米GEキャピタル、景気深刻化なら追加増資必要も-クレジットサイツ

米調査会社クレジットサイツによる と、米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)の金融部門GEキャ ピタルは景気が予想以上に悪化した場合、商業用不動産やクレジットカ ードなどの資産で発生する655億ドルの損失をカバーするため、今後 2年間で最大147億ドル(約1兆4000億円)の追加資本が必要になる 可能性がある。

クレジットサイツのアナリスト、デービッド・ヘンドラー氏とプ リ・ドシルバ氏は29日付のリポートで、「深刻なケース」を想定して ストレステスト(健全性審査)を行った場合、GEキャピタルは今年で 約71億ドル、来年は76億ドルの増資が必要になるという。リポート は、深刻なケースに陥るのは米経済と金融市場がGEと監督当局が想定 するよりも弱くなった場合としている。

GEキャピタルは28日の説明会で、年末に増資が必要にはならない との見通しを示すとともに、2011年以降に20億-70億ドルが必要に なる見込みを明らかにした。説明会を受けて同部門の信用コスト急上昇 懸念が緩和された上、フランク米下院議員が銀行規制の見直しに当たっ てGEに金融部門分離を迫るような修正に否定的な見解を示したことか ら、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場ではGEキャピ タルの社債保証コストが6日連続で低下した。

クレジットサイツのアナリストらはまた、GEキャピタルや米政府 が想定した景気悪化シナリオと同様の「基本のケース」では、GEキャ ピタルには今年増資する必要はないと分析。ドシルバ氏は電話インタビ ューで「すべては米経済の見通し次第だ」と述べ、「グラスの中身が半 分もあると考えるなら、監督当局やGEの悪化シナリオどおりだろうし、 中身が半分しかないと考えるなら追加策を講じるのがいいだろう」と指 摘した。

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