東エレク:通期営業損失予想570億円に圧縮-底入れで

半導体製造装置メーカー国内最大 手の東京エレクトロンは31日、4-6月期決算発表に合わせ、通期 (2010年3月期)営業赤字予想を従来比60億円圧縮し570億円とし た。

半導体価格の回復や設備稼働率の上昇で底入れの動きが出てい るとして、売上高予想を3180億円と従来比180億円増額したことが 主因。純損失予想は国内3拠点の統廃合決定で約60億円の特別損失 が発生するため380億円に据え置いた。前期は純利益75億円、営業 利益147億円と、ともに黒字だった。

半導体装置メーカーとしては、検査装置(テスター)国内最大手 のアドバンテストも29日、4-6月期の赤字が1-3月期から改善 したと発表。これを受けて株価は上昇した。

東京エレクトロンの七沢豊常務執行役員は31日の会見で「顧客 への納入予定が一部前倒しになった部分もあるが、実際に引き合いが 出てきた」と説明。ただ、液晶製造装置に関しては「具体的に売り上 げに反映するところまで行っていない」と語った。

同席した佐伯幸雄経理部長によると、特に台湾の半導体メーカー が投資を活発化しているという。今回の上方修正で4-9月期の売上 高予想を従来から180億円増やし1440億円としたが、うち半導体装 置は170億円増の770億円で、薄型パネル・太陽電池装置は10億円 増の305億円。

7-9月受注「1-2割上がる」

4-6月期の製造装置受注額(確報値)は501億円と、過去最低 だった1-3月期からは86%の増加。6月末の受注残高は1859億円 と、前年同期比38%減少した。七沢氏は7-9月期の受注が4-6月 期比で「1-2割程度上がる」との見方を示した。

東海東京調査センターの佐藤春雄シニアアナリストは業界全体 の受注動向について「4-6月期が想定以上に良かったので、7-9 月は横ばい程度とみている」と述べた。そのうえで「前年同期ではま だマイナス圏。落ちこんだ分が戻ってきているだけであって、設備投 資需要が動いてきているわけではない」と慎重な見方を示した。

4-6月期の純損失は110億円と、前年同期の129億円の黒字か ら赤字に転落。営業損益も214億円の黒字から144億円の赤字に落ち 込んだ。売上高は前年同期比56%減の689億円。

七沢氏によると、今回統廃合を決めた国内3拠点に勤務する正社 員計約600人は、基本的に別の拠点に配置転換する。

--取材協力:安真理子 --Editors : Chiaki Mochizuki、Hideki Asai

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