ソニー株が大幅高、4-6月期決算は予想上回る-経費削減

液晶テレビ世界3位のソニーの株 価が3日続伸。前日比5.2%高の2635円まで上昇し、6月15日以来の 水準に回復した。前日に発表した4-6月期の連結営業赤字が前四半期 (1-3月)から大幅に縮小。会社予想を上回ったうえ、事前のアナリ スト予想よりも赤字幅が小さかったことが好感されたようだ。

4-6月期の連結営業赤字は257億円(前年同期は734億円の黒 字)だった。赤字幅は1-3月期の2943億円から約2600億円縮小、ブ ルームバーグが集計したアナリスト6人の予想中央値1002億円よりも 小幅にとどまった。

大根田伸行最高財務責任者(CFO)は30日の決算会見で、材料 費などの経費削減効果や為替の影響、価格低下が小幅にとどまったこと や金融事業の好調などを挙げ、「1000億円強の収益改善ができた」と 述べ、四半期業績が会社の想定を上回ったと説明した。

2010年3月通期の業績予想は据え置いたが、大根田CFOは営業 損益について、「社内的なターゲットはブレークイーブン以上でやろう ということになっている」と話した。通期の営業損益は1100億円の赤 字を見込んでいる。

野村証券の片山栄一アナリストは31日、ソニーの投資判断を従来 の「中立」から「買い」に引き上げた。片山氏は同日付のリポートで、 決算について「サプライズだった。価格安定化効果は想定していたが、 経費削減効果は予想を大きく上回る水準だった」と指摘。「予想以上に 速いスピードで経費削減が進んでいる点は素直に評価すべき」と述べて いる。

片山氏は「当面は今年から本格化している材料費削減の動きに注目 したい」としながらも、「ネットワーク戦略など長期戦略の具体的姿を 示すことの重要性は変わらない」とも指摘している。

エリクソンに金融支援を今期中に検討

大根田CFOは、四半期連続で最終赤字となっているソニー・エリ クソンに対し、金融支援を検討していることも明らかにした。規模につ いては明言を避けたが、「今期中に一定規模の資金調達が必要になる」 とし、共同出資するスウェーデンのエリクソンと支援の枠組みについて 協議を進める方針だ。

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