TOPIXは11連騰、業績改善銘柄に資金集中-電機や不動産株高い

日本株相場は続伸。TOPIXは 約19年ぶりに11連騰を記録した。国内企業決算の発表が本格化するな か、コスト削減効果で業績改善が確認されたソニーやシャープ、三井不 動産といった大手電機や不動産株に買いが集まった。

大和住銀投信投資顧問の門司総一郎チーフストラテジストは、「ソ ニーなど大手電機の決算は、コスト削減効果が予想以上に大きかった」 と指摘。今後はトップライン(売り上げ)が伸びるかが焦点となるが、 「7月に入り世界的に好調な経済指標の発表が多く、企業の売り上げは アナリスト予想より強いものが出てくるだろう」とみる。

日経平均株価終値は前日比191円62銭(1.9%)高の1万356円 83銭、連日で年初来高値を更新した。TOPIXは同13.32ポイント (1.4%)高の950.26で、1990年4月27日から5月16日以来の11連 騰。東証1部市場の売買高は概算で23億9424万株と、4日ぶりに20 億株の大台を回復した。

週末の日本株相場は朝方から買いが優勢で、午後に入ると一段高。 日経平均は昨年10月6日以来、約10カ月ぶりに1万300円台を回復し て終えた。東証1部市場の値上がり銘柄数は966と、値下がりの578を 大きく上回った。

米S&P500種株価指数が昨年11月以来の高値を更新するなど前 日の海外株が上昇するなか、国内企業決算で業績改善が示された銘柄に 買いが入った。

特に大手電機の一角に資金が集まった。注目を集めたのが、第1四 半期(4-6月)の連結最終損失が市場予想より小幅にとどまったソニ ー。野村証券は「経費削減効果は予想を大きく上回る水準」として、同 社株の投資判断を「買い」に引き上げた。第1四半期の連結営業損益が 1-3月期より大幅に改善したシャープも続伸。電子部品市況の改善で 10年3月期業績予想を上方修正した富士通も売買を伴って上昇した。

もっとも、独立系ヘッジファンド、ウイングアセットマネジメント の羽賀誠代表取締役は、ソニーの決算について「本業ではない金融事業 や株式相場の上昇がなければ、構造改革費用を除いてもより赤字額が広 がっていた可能性がある」と指摘。ソニー株の上昇は「相場が短期的に バブルっぽくなってきたことを象徴している」と警戒する。

大和証券SMBCグローバル・プロダクト企画部の高橋和宏部長は 国内企業の第1四半期決算について、「赤字幅が縮小したり、予想外に 黒字化したりと総じて良い。もっとも、コスト削減効果だけでなく、今 後は売り上げが伸びるのかを見極めなくてはいけない」と話していた。

三井不やデンソーが大幅高

不動産株の上げも目立った。東証業種別33指数の値上がり率1位 は不動産指数。分譲事業が好調で三井不動産が第1四半期の連結純利益 は前年同期比2.5倍になったと発表、業界全体に業績改善期待が広がっ た格好だ。

また、車両生産が増加したことに加え、固定費削減効果など4-9 月期業績予想を上方修正したデンソーが年初来高値。ウレタン事業の交 易条件の改善などで10年3月期の連結最終赤字幅が従来予想より縮小 する見通しとなった三井化学、第1四半期の連結営業利益が前年同期比

8.3倍になったみずほ証券が急伸した。

TOPIXは足踏み

日経平均が連日で年初来高値を更新する一方、TOPIXは6月 12日に付けた高値(954ポイント)を前に足踏み。日経平均は前日も高 値を更新していたが、東証1部の値下がり銘柄数が、値上がりを上回っ ていたため、日経平均寄与度の高い電機株など一部銘柄が指数をけん引 したといえる。

野村証券の若生寿一シニアストラテジストは、「個人投資家の腰が 引け、中小型株の勢いがなくなってきた。一方、グローバルリスクの回 復で外国人が大型株中心に買いを入れているようだ」と指摘。TOPI X寄与度の高い銀行や鉄鋼株は個人が信用取引で買っていただけに、 「TOPIXが高値を取ってくるかが今後のポイント」とみている。

一方、据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」の販売不振で第1 四半期の連結純利益が前年同期比61%減となった任天堂は大幅反落。 販売台数が落ち込み第1四半期の連結最終損益が193億円の赤字となっ た富士重工業も急落した。

新興3市場はまちまち

上げ幅を拡大する展開となった1部市場と異なり、新興3市場はま ちまちの動き。大証ヘラクレス指数は前日比0.3%高の626.57と上昇し たが、ジャスダック指数は同0.7%安の49.44、東証マザーズ指数は同

0.3%安の463.39。

個別では、第1四半期の営業利益が前年同期比6.3倍となったタイ ヨーエレックがストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)比例配分。集中 営業の展開などが奏功して第1四半期の連結営業損益が黒字になった日 商インターライフは続伸。ダヴィンチ・ホールディングスなど不動産株 の上げも目立った。半面、第1四半期の営業利益が前年同期比98%減 となったFXプライムが大幅反落。

--取材協力 近藤 雅岐Editor:makiko asai、Hidenori Yamanaka

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