7月30日の米国マーケットサマリー:S&P500は約9カ月ぶり高値

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット 前営業日 ユーロ/ドル 1.4062 1.4050 ドル/円 95.46 94.99 ユーロ/円 134.25 133.45

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,154.46 +83.74 +.9% S&P500種 986.75 +11.60 +1.2% ナスダック総合指数 1,984.30 +16.54 +.8%

(終値は暫定値)

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 1.17% +.01 米国債10年物 3.61% -.05 米国債30年物 4.42% -.09

商品 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 ($/オンス) 934.90 +7.70 +.83% 原油先物 ($/バレル) 66.94 +3.59 +5.67%

(中心限月)

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルと円が大半の主要通貨に対して 下落。米失業保険の継続受給者数が3週連続で減少し、景気底入れの兆 しととらえられたことで、安全への逃避先としての両通貨への需要が弱 まった。

ポンドは対ドルで上昇。7月の英住宅価格が3カ月連続で上昇し たほか、世界的な株価の上昇が背景となった。ニュージーランド(N Z)ドルは対ドルで下落。日中の下げ幅としては過去2週間で最大と なった。NZ準備銀行(中央銀行)が自国通貨高が景気回復を損なう のを防ぐため、利下げを再開する可能性を示唆したことを手掛かりに 売りが優勢となった。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のシニア 為替ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は「市場がリスク 志向を取り戻しており、金利の極めて低い米国の通貨は間もなく窮地 に立たされる可能性が高い。現時点ではドルの上昇余地は極めて限定 的だ」と語った。

ニューヨーク時間午後零時42分現在、円は対ユーロで1%安の1ユ ーロ=134円82銭(前日は133円45銭)となった。ドルはユーロに 対して0.2%安の1ユーロ=1.4071ドル(前日は同1.4050ドル)ド ルは対円で0.9%高の1ドル=95円83銭(同94円99銭)。ポンドは 対ドルで0.6%高の1ポンド=1.6484ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。S&P500種株価指数はほぼ9カ月ぶりの高 値を付けた。モトローラやマスターカードの決算が予想を上回り、新 規失業保険申請件数が6月の水準以下にとどまったことから、買いが 優勢になった。

モトローラは9.4%高と、昨年11月以来で最大の上げ。人員削減 が奏功し、損失はアナリスト予想よりも小幅だった。マスターカード は3%高。利益がアナリスト予想を11%上回ったことが買いを誘った。 ゼネラル・エレクトリック(GE)は6.9%高と、4月以来の大幅高 となった。新たな銀行規制下でも同社が金融部門を維持できるとの思 惑が背景。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比1.2%高の986.75と、終値ベースでは昨年11月4日以 来の高水準。ダウ工業株30種平均は同83.74ドル(0.9%)上昇の

9154.46ドルで終了した。

RBCキャピタル・マーケッツのグローバル調査部門の共同責任 者、マーク・ハリス氏は「景気回復という上げ潮がすべての銘柄を押 し上げている。悪いニュースの度合いが弱まっている現状はその持続 性を強めつつあり、希望と楽観が高まっている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇し、朝方の下落分を帳消しにした。約1カ月ぶり の高利回りがこの日の7年債入札で需要を取り込んだことが背景。

発行額が過去最大280億ドルの7年債入札では、最高落札利回り が3.369%と、ブルームバーグがまとめた事前予想の3.394%を下回っ た。米財務省は今週、週間ベースでは過去最大規模となる入札を実施。 前日までの2日間に実施された2年債と5年債入札では、最高落札利 回りが市場予想を上回っていた。

バークレイズ・キャピタルの金利ストラテジスト、マイケル・ポ ンド氏は「3度目の正直だ」と語る。「入札前の不安や3日連続で入 札が不調に終わることへの懸念がいかに大きかったかを物語ってい る」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時20分現在、7年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)低下の3.27%。入札前には一時6月25日以来 の高水準となる3.37%まで上げる場面もあった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。ドルが下げ、株が上昇したことで 商品相場の魅力が増し、3営業日ぶりに上昇した。

ドルは主要6通貨のバスケットに対するICEのドル指数に対し て一時0.6%下げた。一方、S&P500種株価指数は9カ月ぶり高値に 接近。ロイター・ジェフリーズCRB指数を構成する商品19銘柄のう ち18銘柄の相場が上昇した。

シティグループのアナリスト、デービッド・サーテル氏(ロンド ン在勤)は「ドルが下げる可能性が高いことから、この日は金が買わ れた」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 8月限は前営業日比7.70ドル(0.8%)高の1オンス=934.90ドルで 取引を終了した。同12月限は前営業日比7.60ドル(0.8%)高の

937.30ドル。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反発し、3ドル超の値上がり。この日発表 された決算が相次いで市場予想を上回ったことや、新規失業保険申請件 数が6月下旬を下回る水準にとどまったことを好感した。

原油相場は一時6%高。景気後退が緩和されるとの楽観的な見方 が広がり、米株式相場が上昇したことが背景。米労働省が発表した失 業保険の継続受給者数は3週連続で減少した。前日発表された週間在 庫統計では、原油在庫が市場予想に反して増加。需要が前年同期の水 準を下回っていることが示されていた。

コンフランス・インベストメント・マネジメント(セントルイ ス)のチーフ市場ストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は、「景気 は底入れしたとの見方が増えている」と指摘。「原油相場のファンダ メンタルズは依然弱いが、投資家は未来に目を向けている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日 比3.57ドル(5.64%)高の1バレル=66.92ドルで終了した。年初 来では50%の値上がり。

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