三洋電:第1四半期純損益184億円赤字-通期ゼロ据え置き

充電池世界最大手の三洋電機が30 日発表した第1四半期(4-6月期)の連結決算は、純損益が184億 円の赤字に転落した。前年同期は282億円の黒字だった。昨秋以降の 世界的な景気悪化でデジタル家電など販売減少などが響いた。

4-6月期の連結営業損益も90億円の赤字(前年同期は50億円 の黒字)に転落した。売上高は前年同期比25%減の3613億円だった。

通期(2010年3月期)については純損益ゼロ、売上高(1兆6600 億円、営業利益250億円の予想をそれぞれ据え置いた。ただ4-9月 期の連結業績予想については上方修正した。

4-9月期の純損益予想は350億円の赤字(従来440億円の赤字)、 売上高は8000億円(同7600億円)、営業損益は50億円の赤字(同200 億円赤字)を見込む。

同社は発表資料で、4-9月期の純損益予想の上方修正について、 ①第1四半期にテレビ、デジタルカメラなどの販売が予想以上に増加 した②売上高増加に加え、コスト削減や前年度の構造改革の効果が予 想を上回った-と指摘。「これらを踏まえて、第2四半期連結累計期間 の業績予想の見直しをする」と説明した。

ただ同社は通期業績予想に関して、「現時点で下期の景気動向には 不透明感があり、年間予想は据え置きとする」とした。

三洋は大株主である米ゴールドマン・サックス出身のアンクル・ サフー、山岸健太郎両取締役が30日付で辞任したことを発表。辞任の 理由は両氏とも「一身上の都合」としている。

大阪市内で会見した前田孝一副社長は、両氏の辞任の背景につい て、「ゴールドマン側から申し入れがあったため」と説明。パナソニッ クによる株式公開買い付け(TOB)を控え、「重要情報の遮断など留 意すべきルールを検討した結果と聞いている。TOBへの賛同姿勢は 変わっていない」と強調した。

パナソニックによるTOB実施に必要な、国内外の競争法に基づく 手続きの進ちょく状況については、「第4コーナーに差し掛かったとい うところ」と競馬にたとえて表現。市場規模の大きい米国、日本、欧 州、中国の4地域での審査がまだ残っているといい、「グループとして 最大限の効果を出せるよう、前向きにやっていきたいと思っている」 と話した。

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