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中国人民銀:「市場手段」通じて融資の伸び調整へ-副総裁が表明

中国人民銀行は市場手段を 通じて融資の伸びを調整する方針を明らかにするとともに、国内の 景気回復を下支えするため、「適度に緩和的」な金融政策を維持す る意向を確認した。

人民銀の蘇寧副総裁は29日遅くに人民銀のウェブサイトに 掲載された声明で、「マネーサプライ(通貨供給量)や融資の適度 な伸びを誘導するため、量的な調整ではなくマーケットツール(市 場手段)に重点を置く」と表明した。

30日の中国株式市場では、一時上海総合指数が下落。融資が 引き締められるとの観測が背景となった。政策当局者は4兆元規模 の景気刺激策を損なわずに株式や不動産投資向け資金の抑制を目指 し、この1カ月間に公開市場操作を通じて短期金利の押し上げを図 るとともに、1年物国債の入札を再開した。

スタンダード・チャータード銀行(上海)のエコノミスト、 リ・ウェイ氏は、「人民銀が何らかの重大な措置を講じるのは単に 時間の問題だということを市場は受け入れている」と指摘。「新規 融資の伸びは年後半に鈍化すると誰もが認識している。年前半の金 融政策は極めて緩和的だったが、今では既に変化している」と語っ た。

人民銀の声明は、29日の上海総合指数が8カ月ぶりの大幅安 となったことを受けて公表された。同行は先週、金融政策手段を用 いて市中銀行による融資が「適切」な伸びになるよう導くとともに、 融資のリスクを抑制し、「適度に緩和的」な金融政策を維持する方 針を示していた。

最優先課題

声明によれば、蘇副総裁は先日行われた人民銀の上海支局で の会合で、「比較的スムーズで速やかな経済発展を引き続き促すこ とが最優先課題だ」と語った。その上で、「マクロ経済政策の持続 性と安定性を維持し、適度に緩和的な金融政策をしっかりと堅持す るべきだ」と付け加えた。

ゴールドマン・サックス・グループは29日付のリポートで、 景気回復に伴い融資支援の必要性が低下することから、「持続不 能」なペースとなっている今年の中国の新規融資の伸びが、2010 年には15%程度に鈍化すると見通しを示した。

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