UBSに顧客情報求めた訴訟、スイス政府との和解は程遠い-米司法省

米司法省の弁護士は29日、スイス の銀行UBSが同国の法律を利用して脱税をほう助した疑いがある米 国人顧客5万2000人の氏名公表を米政府が求めた訴訟で、スイス政府 との和解には程遠いとの認識を示した。

同弁護士スチュアート・ギブソン氏は電話会議でフロリダ州マイ アミの米連邦地裁のアラン・ゴールド判事に対し、「合意に近づいてい るとは思えない」と語った。

同判事は政府間の和解交渉の進展を話し合うための電話会議を今 月31日に設定したほか、弁護団から一段の時間が必要だと言われない 限り、8月3日に予備審理を開く準備があると語った。

UBSの代理人、ユージン・スターンズ弁護士は政府間交渉で「障 害になっているとみられる問題に少々困惑している」とし、同問題の 解決にさらに「数日」を要すると述べた。一方、ギブソン氏は「2、 3のマイナーな問題を解決すれば合意に至れるとのスターンズ氏の見 方には賛成できない」とした上で、8月3日の審理開催をゴールド判 事に促した。

同判事は「全員が望めば、8月3日の月曜日に審理を開始する準 備はある」と述べたものの、今月31日午前までに最終希望を募るとし て、1週間延期して8月10日にする用意もあると説明した。

米政府は2月19日にUBSを提訴。富裕層米国人顧客の脱税ほう 助による起訴を先送りするため、同行が7億8000万ドルの支払いと 250余りの口座データを米内国歳入庁(IRS)に開示することで合 意した翌日のことだった。この訴訟でUBSを支援するスイス政府は、 さらに5万2000口座の情報開示が求められれば、同国の主権が脅かさ れ、銀行の守秘義務を定めるスイスの刑法違反をUBSに強いること になると主張している。

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