米ブラックロックとゴールドマン、米年金給付保証公社との契約解除

米年金給付保証公社(PBGC)は 29日、米ブラックロックとゴールドマン・サックス・グループ、JP モルガン・チェースの3社との資産運用契約を解除したことを明らかに した。PBGCの元責任者と資産運用会社との関係をめぐり米議会の調 査を受けていることが背景にある。

PBGCの広報担当者、ジェフリー・スパイカー氏が電子メールで 明らかにしたもので、契約は今月20日に解除した。経営破たんした企 業の年金を管理するPBGCは、プライベート・エクイティ(PE、未 公開株)資産や不動産で25億ドルを運用するため、委託先に3社を選 定していた。

元責任者のチャールズ・E.F.ミラード氏は、ブッシュ政権の指 名を受けて2007年12月に就任した。PBGCの監察官の09年5月の 報告書によると、ミラード氏は昨年、480億ドル規模のPBGCの投資 ポートフォリオから25億ドルの運用を受託するため名乗りを上げてい たウォール街の金融機関16社のうち8社と不適切なやり取りを行って いたとされる。同氏は09年1月に退職した。

報告書によると、同氏は株式と不動産、PE資産への投資にかかわ る「戦略的パートナーシップ」契約の受託を目指す企業との接触を禁じ たルールに抵触した可能性があるという。弁護人のスタンリー・ブラン ド氏は発表文で、ミラード氏が「PBGCの将来を確実にするため方針 を変更しようとしていた」と述べ、「責任を持って合法的に有力な専門 家からの助言を求めたものだ」と説明した。

29日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、ブラックロックとゴール ドマンが契約獲得を狙い、ミラード氏への「大掛かりな取り込み工作」 に関与していたと報じている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE