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富士通ゼネ株が3カ月ぶり上昇率、利益率改善と省エネ機伸び大幅増益

エアコンが主力の富士通ゼネラル の株価が急騰。銅やアルミなどの素材価格下落で原価率が改善していた ところに、全社的なコスト削減も奏功、第1四半期(4-6月)業績は 利益率が改善して大幅増益となった。国内では販売単価の高い省エネ機 種が伸びており、増益基調の持続を見込む買いが膨らんだ。

この日は買い気配で取引を開始、午前9時50分すぎに前日比18% 高の327円で139万株の売買が約定した。その後も買いが優勢で、一 時は20%高の333円まで上伸、6月5日以来の高水準に回復した。取 引時間中の上昇率が20%を超えるのは、4月30日の34%高以来。

同社が29日の取引終了後に公表した第1四半期決算によると、本 業のもうけを示す連結営業利益は前年同期比78%増の24億円だった。 原価低減と経費抑制で営業利益率を前年同期の2.4%から6.5%まで高 めたことが大幅増益の主因。同社・法務部長の加納俊男氏によると、 「素材価格の下落で14億円、経費圧縮などの自助努力で11億円のコ スト削減効果があった」という。コスト抑制額は前年同期との比較値。

一方、売上高は同31%減の368億円。国内向けエアコン事業の売 上高は同3%減の130億円と健闘したが、欧州などの景気後退により 海外向けが同43%減の204億円と低迷、全体としてはほぼ計画通りの 売り上げとなった。

富士通ゼネは、日本政府による「エコポイント」導入前から省エネ 基準を満たした高機能機種に注力、普及機の比率を落とす方針だった。 今回の政策誘導もあり、「金額ベースでは省エネ機種を8割、普及機を 2割に持っていくよう計画を立てている」と加納部長は言う。据え置か れた2010年3月通期計画は、連結売上高が前期比7.5%減の1730億 円、営業利益が同9.2%増の90億円。営業利益率は5.2%と、前期実 績の4.4%から0.8ポイント向上する見込み。年間配当予想は5円。

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