新日石:ベトナムなどアジアで韓国SKと製油所建設を検討

国内石油最大手の新日本石油は、 資本・業務提携関係にある韓国石油最大手SKエナジーと共同で、ベ トナムなどアジア域内で製油所建設を検討している。同社の渡文明会 長が29日のブルームバーグ・ニュースとのインタビューで明らかにし た。

新日石は2007年、アジアで共同事業を実施するためSKエナジー と提携した。日本や韓国では石油製品の需要が頭打ちとなっており、 両社は中国やベトナムなど今後の成長が期待できるアジア需要の取り 込みを狙う。製油所建設が実現すれば、提携後初めての共同事業にな る。

国際エネルギー機関(IEA)が10日に発表したレポートによる と、10年の世界全体の石油需要は08年比1%減少するのに対し、ア ジアの需要は4%増と全体の需要を下支えする格好となっている。

渡氏によると、東南アジアも含めたアジア全域を対象に、できる だけ消費地に近い場所での建設を検討しているという。「そこはSKと も考えが合致しているところ。今すぐやらないのは、市況が悪く採算 が合わないため。新しい製油所が中国などで立ち上がるので、それが どう影響するのかも見極めたい」との考えを明らかにした。

さらに、SKとの共同事業の検討について、「欲張って全部自分で やろうとしても、リスクもそれだけある。リスクを分担し、リターン もみんなで享受するという形でないと成功はしない」と説明した。

渡氏は、ベトナムに製油所を建設する場合、原油処理能力の規模 は「日量20万-30万バレルになりそうだ」との見通しを示した。

国内企業では出光興産と三井化学が、すでにベトナムでの製油所 建設事業に参入している。両社は、国営ペトロベトナム石油会社、ク ウェート国際石油と共同で、首都ハノイの南方200キロのタインホア 省ニソン経済区に60億ドル(約5700億円)規模の製油所を建設して いる。13年の操業開始が予定されている同製油所の原油処理能力は日 量20万バレル。現在ベトナムで稼働している製油所は1カ所のみで、 今後10年で合計7カ所の製油所建設を計画している。

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