米ケーブルビジョン:マディソン・スクエア分社準備-関係者

米ケーブルテレビ(CAT V)事業者のケーブルビジョン・システムズは、傘下の米プロバス ケットボール協会(NBA)所属チーム「ニューヨーク・ニック ス」や興行施設「マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)」、 「ラジオ・シティ・ミュージックホール」を統括するMSG部門を スピンオフ(分離・独立)する準備を進めている。関係者が明らか にした。

新会社の名称は「マディソン・スクエア・ガーデン」。ケー ブルビジョンの株主は、保有するケーブルビジョン株1株につき、 新会社株1株を受け取る。計画が公表されていないことを理由に同 関係者が匿名を条件に明らかにした。

パリ・キャピタルのアナリスト、リッチ・グリーンフィール ド氏は今月、同社のスピンオフの可能性について言及した際に、ケ ーブルビジョンはMSG部門を切り離すことで、より高収益のCA TV事業に経営資源を集中できるほか、同業のタイムワーナー・ケ ーブルやコムキャストなどからの買収提案を期待できる可能性もあ ると指摘していた。

グリーンフィールド氏は「極めて賢明な判断だ」と指摘、 「ケーブルビジョンの中核事業であるCATV部門のフリーキャッ シュフロー(純現金収支)の強さが際立つだけでなく、社内で最も 価値のつけにくい資産を手放すことにより、長期的には身売りがよ り容易になる」との見方を示した。

スピンオフされる資産には、北米アイスホッケーリーグ(N HL)所属チーム「ニューヨーク・レンジャーズ」およびニューヨ ーク地域の2つのスポーツ専門局も含まれる。

ケーブルビジョンの広報担当キム・カーンズ氏は、コメント を控えた。同社は5月、経営陣によるスピンオフの検討を取締役会 が承認したことを明らかにしていた。同社は30日に2009年4- 6月(第2四半期)決算を発表する。

同社の29日株価終値は、前日比29セント安の18.93ドル。 年初来騰落率はプラス12%。

ケーブルビジョンは1994年に通信のITTと共同でMSG を10億8000万ドルでメディア大手バイアコムから買収。その後 3年経たずにITTがニックスとレンジャーズともども同社持ち分 をケーブルビジョンに6億5000万ドルで売却した。

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